浜村拓夫(・∀・)作品集

頭の中にあるイメージを表現できるデザイン力が欲しいです(><)

オープンウィンドウ64で目標を視覚化

「一流の達成力」という本で、目標や計画を図にする方法が提案されていました。

「オープンウィンドウ64」という図で、目標や計画を1枚の紙にまとめて眺めてみると、全体を把握しやすいので便利です。

 

一流の達成力

一流の達成力

 

 

 

目次

はじめに 目標を達成できないのはなぜなのか?

 

第1章 達成力を高めるために必要な「自信」

  砲丸投げで全国一になった、ある生徒の話

  夢や目標を持たなければならない時代の変化

  人間の進化が生み出した「心の問題」という新しいテーマ

  なぜ多くの人が自信を失ってしまったのか?

  あなたの自信を少しずつ高めるための練習

 

第2章 達成力を高めるための「目標の考え方」

  「なでしこジャパン」が世界一になった本当の理由

  世代でまったく違う目標の考え方も根っこは同じ

  夢や目標に必要な「4つの観点」

  「4つの観点」から見た目標の立て方

  目標の価値観は世界共通

  「DO」「HAVE」から「BE」の世界へ

  「BE」から生まれる目標に制限はない

  あなたの「BE」を豊かにする感情のキーワード

  ラグビー日本代表が変わった「4つの観点」から生まれた目標

 

第3章 オープンウィンドウ64の「書き方&使い方」

  私を変えた、ある1枚のシートとの出会い

  大谷選手の目標の中にある「運」「人間性」「メンタル」

  日本ハムファイターズでも取り入れられた「原田メソッド」

  【その1】あなたが一番達成したい目標を中心に書く

  【その2】中心のテーマから「心・技・体・生活」の要素を8つに落とし込む

  8つのマスに「心・技・体・生活」をバランスよく落とし込む

  「心・技・体・生活」の中で重要なのは生活

  【その3】目標達成のために実践する具体的な行動目標を書く

  実践思考の行動目標に「期日」を設定する

  実践思考の行動目標をルーティン化すること

  「応援してほしい人」と「支援されたい内容」をイメージする

  あなたを応援してくれる人の力が目標達成を加速させる

  書く時間は気にせず、具体的に書くことを目指す

  付せんを使って効果的にシートをつくる方法

  書けなかったマスや空白はあなたの成長ポイント

 

第4章 [事例]達成力を高めてくれる「知恵」

  人の書いたシートから目標達成力は高められる

  【事例】8球団ドラフト1位指名を目標にした大谷棚平選手のOW64

  【事例】大会での優勝を目標にした中学校サッカー部顧問のOW64

  【事例】「全国トップクラスのサッカー選手」という目標を書いた中学2年生のOW64

  【事例】2016ミス・インターナショナル日本代表を達成した山形純菜さんのOW64

  【事例】キャンパスコレクション東京グランプリに選ばれた児玉凛来さんのOW64

  【事例】リーダーたちが「売上アップ」を目標にした杵屋グループのOW64

  【事例】「愛される歯科医院になる」という目標を掲げたステーション歯科のOW64

  【事例】会社の理念・ミッションを見直した医療法人愛全会のOW64

  【事例】「研修で学んだこと」をまとめた医療法人愛全会のOW64

  【事例】学校全体の「学力向上のため」に目標を書いた小笹教諭のOW64

  【事例】「学校のいじめをゼロにする」ための目標を書いた平野教頭先生のOW64

  【事例】自分自身の「夢」を描いた吉田さんのOW64

  【事例】ノーマン・ボディック氏が目指す目標を書いた英語のOW64

 

第5章 達成力を高めるための「習慣」

  「運を高める」ことは習慣化できる

  行動目標を習慣化させる3つのメソッド

   原田式長期目的・目標設定用紙(長目)

   ルーティンチェック表

   日誌(期日行動)

  「心づくり」から自分の人生の軸に気づく

  目標を達成する力は「技術」である

 

おわりに

 

著者紹介

(p.204)

〈著者プロフィール〉

 

原田隆史(はらだ・たかし)

1960年大阪市生まれ。

株式会社原田教育研究所 代表取締役社長。

北海道・大阪・東京・京都教師塾 塾頭。

奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校に20年間勤務。

保健体育指導、生活指導を受け持つ傍ら、陸上競技部の指導に注力。

問題を抱える教育現場を次々と立て直し、地元大阪では「生活指導の神様」と呼ばれる。

独自の育成手法「原田メソッド」で、勤務3校目の陸上競技部を7年間で13回日本一に導く。

大阪市教員を退職後、大学専任講師を歴任。

「原田メソッド」に多くの企業の経営者が注目し、武田薬品工業ユニクロカネボウ化粧品野村證券中外製薬工業、キリンビールなどの企業研修・人材教育を歴任している。

これまでに約350社、7万人以上のビジネスパーソンを指導した実績を持つ。

現在も、家庭教育・学校・企業の人材育成、講演・研修活動、テレビ出演、執筆活動など幅広い分野で活躍中。

著書に『成功の教科書』(小学館)、『仕事も人生も好転させる 夢実現の習慣64』(実業之日本社)など多数。

元埼玉県教育委員、高知市教育アドバイザー、三重県政策アドバイザー、ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授、一般社団法人JAPANセルフマネジメント協会代表理事、日本政策フロンティア・アドバイザー、日本教育推進財団アドバイザー。

 

◆原田教育研究所 http://harada-educate.jp/

harada-educate.jp

 

柴山健太郎(しばやま・けんたろう)

1981年東京都生まれ。

一般社団法人JAPANセルフマネジメント協会理事、株式会社Freewillトータルエデュケーション代表取締役NPO法人FARO代表理事、社団法人World Dreampic代表理事、社団法人国際まんが教育協会理事、Future Lab.所長。

NPO法人FAROでは、サッカーチーム・空手教室・クライミング教室・ダンス教室を仲間と立ち上げ250人以上の選手が通う。

さらに、選手たちの文武両道の環境をつくるため、株式会社Freewillトータルエデュケーションを設立。

自立した人間へと成長する教育を軸に行い、現在200名以上の生徒が通う。
3000人以上の親へのインタビューから、子どもが自立するには大人の役割が大切だと気づき、一般社団法人JAPANセルフマネジメント協会を原田隆史とともに設立。

大人たちへの研修を行う。

延べ指導人数2500人以上。

企業経営者への指導では、1年で売上5億円の会社から短期間に10億円の売上目標を達成している。

その他、大学にて就活プログラム教授、ミス・インターナショナル日本代表への指導等、子どもから大人まで幅広い層へ、“達成する力”を指導している。

現在Future Lab.という教育機関も立ち上げ、新たな教育を展開している。

 

◆(社)JAPANセルフマネジメント協会 http://www.japan-self.or.jp/

www.japan-self.or.jp

 

◆(株)Freewillトータルエデュケーション http://freewill.education/

freewill.education

 

◆Future Lab. https://futurelab.tokyo/

futurelab.tokyo

 

出版社情報

www.forestpub.co.jp

 

www.forestpub.co.jp

 

書評

本書で参考になった点は、以下の3つです。

 

  1. 目標の4観点
  2. 心・技・体・生活の4つのバランスを考慮
  3. オープンウィンドウ64という表の書き方

 

目標の4観点

本書では、目標を立てるとき、自分のことだけを考えていると不十分であると提案されていました。

 

(参考)

president.

 

f:id:hamamuratakuo:20200212154346p:plain

 

一般に目標を立てるときは「自分」にとっての「形のある」目標が突出しがちです。「売り上げ20%アップ」などがそれに当たります。

 

しかし、「自分・有形」の目標には、これと対を成す「社会・他者」への「無形」の目標が存在します。たとえば「業界を元気にする」とか「同僚や部下の励みにする」といったものです。

 

この2つが明確になれば、「自分・無形」「社会・他者・有形」のほうも、たとえば前者は「仕事に自信と誇りを持つ」、後者は「お客様の暮らしを楽しくする」という具合に見えてきます。

 

今の50代以上の世代は「自分・有形」の目標一本でやってきました。お客様の満足より売り上げ優先、家族が仕事の犠牲になるのもやむなしといった猛烈社員がモデルでした。

 

しかし、現在は企業の社会的責任が問われ、若い世代は自分の仕事の社会的な価値を重く見ますし、仕事と同様に家族も大事にしたいと望んでいます。

 

目標を立てられずに悩んだり、目上の人から「夢がない」などと叱られた経験のある人は、その目上の人も含めて「自分・有形」の目標のみに目を向けていたのだと思います。そもそも、「自分・有形」の目標一本では、人間そう頑張り切れるものではありません。むしろ、家族・同僚やお客様の喜び、さらに仕事にやりがいを感じる感情が、人の頑張りを後押しするのです。

 

「自分・有形」の目標一本では、目標を達成できなかったときの心のダメージも大きいのですが、4観点の目標設定だと、仮に目標が達成できなかったとしても、そこに向上の足跡を確認でき、自分を肯定的に受け止めることができます。この自己肯定感は、人が困難を克服しようとするとき、とても重要な役割をします。4観点で目標を立てることが大切なのは、それゆえです。

 

 自分の利益だけではなく、他人の利益も考えた方が、物事がうまく行く理由、目標が達成しやすくなる理由がなるほどと感心しました。

 

  1. 自分が得たい利益を考える。
  2. 自分が目標を達成した場合に、他人にもたらされる利益は何かを考える。
  3. 自分の利益と他人の利益が明確になれば、Win-Winの関係を築けるので頑張れる。

 

自分自身をブーストさせるモチベーションを培うために、今一度他人の利益という観点で計画を見直してみようと思いました。 

 

心・技・体・生活のバランス

何かの目標を達成しようと思った場合~例えばプログラミングの場合、必要なプログラム言語を学ぶとか、スキル=技の向上に目が向きがちです。

しかし、技だけでは不十分であり、 スキルアップを支える礎としてメンタルやフィジカルを強化する必要があります。

さらに心技体に加えて、それらを支える礎となっている生活の改善する必要もあります。

 

(p.99)

【その2】中心のテーマから「心・技・体・生活」の要素を8つに落とし込む

 中心に目標が書けたら、次にその目標を達成するために必要な目標や活動を、真上から8つ書き込んでいきます。

 この8つの柱を「基礎思考」と呼んでいます。中心の目標を達成するために基礎的に必要な要素を落とし込んでいくのです。そこでこの8つの柱にできれば入れてほしい要素があります。

 それは「心・技・体・生活」です。

 心技体は武術などで使われる言葉ですが、技術だけではダメで、技術の基礎となる体が備わっていないと技術は向上しない。
また、技術が向上してもメンタルが弱いと真の強さは身につけられないというものです。

 また私たちは、この3つに加えて「生活」も入れています。

 これは仕事や勉強、スポーツや芸術活動などの目に見える活動の裏にある私生活に着目し、生活改善をはかることで結果を出すということに気づいてもらうためのものです。この4つの要素がバランスよく配置されると目標が達成されやすくなります。

 

(p.108)

「心・技・体・生活」の中で重要なのは生活

 仕事と表裏の関係にある私生活。私生活とは快適な生活をしながら、要は感情がプラスの選択できるような癒し、マインドを育成できる場所なのです。

 私生活が充実すると、仕事も充実するようになります。

 心とは何かと言ったらメンタルトレーニング。技はテクニカルトレーニングやOJT。体はフィジカルトレーニング。そして、私生活とはライフスキルレーニングです。

 世の中には人の能力を高めるためのトレーニングが4つあります。この4つをバランスよく高めていかないと、本当の意味での目標達成はあり得ないということなのです。

 

目標達成に必要な手段は、枝葉だけでなく根幹も考慮する必要があります。

生活>心(メンタル)>体(フィジカル)>技(スキル)、という具合に、各パートの支えとなる礎を改善していけば、目標も達成しやすくなる、という考え方が参考になりました。

スキルアップだけでうまく回らない場合は、その他の要素も検討してみれば良いのでしょう。

 

オープンウィンドウ64

この本でやたらと強調されているのが、プロ野球大谷翔平選手が高校時代に使っていた「マンダラチャート」(オープンウィンドウ64)と呼ばれる表です。

 

harada-educate.jp

 

f:id:hamamuratakuo:20200212163411j:plain

 

大谷翔平 オープンウィンドウ64」等で検索すると、表の見本が多数ヒットします。

 

(参考)

https://president.jp/articles/-/26202

f:id:hamamuratakuo:20200212164532p:plain

 

「オープンウィンドウ64」(略してOW64)は、こんなマス目の表です。

OW64の基本的な書き方は、本書97ページ辺りで説明されています。

 

f:id:hamamuratakuo:20200212164932j:plain

 

(p.95)

 

【その1】あなたが一番達成したい目標を中心に書く

  OW64は、8×8=64マスの中に目標と行動目標を書き込んでいくシートです。シートの中心に1つ、あなたがなし得たい目標(テーマ)を書きます。そして、真上から時計回りに、その中心の目標を達成するために必要な要素を8つ落とし込んでいきます(基礎思考)。

 8つの要素を落とし込んだら、その目標を放射状に伸ばした9マスの部分の中心に書き込みます。そして、それぞれの目標に対して先ほどと同じように真上から時計回りに、やるべきこと、行動目標を8つ書き込んでいきます(実践思考)。

 

  • 1.取り組む「テーマ」を決める。
  • 2.「基礎思考」を8つ書き出す。
  • 3.8つそれぞれから、さらに8つの「実践思考」を生み出す(実践思考とは、その言葉を聞くと具体的な活動や行動、その活動場面がイメージできる言葉のことを指す)。
  • 4.1つの「テーマ」に対して8×8=64個の「実践思考」が生まれる。 

 

オープンウィンドウ64の良いところは、

  1. 目標
  2. 基礎思考(目標の達成に必要な要素)
  3. 実践思考(具体的な行動)

を一度に眺めることができて、何度も再確認できることだと思いました。

 

計画の細部にとらわれると、ついつい全体像を忘れてしまいがちですが、この表を眺めれば今自分が何をなすべきかが一目瞭然になって、行動に無駄やブレがなくなってくると思いました。

 

オープンウィンドウ64を活用して、計画の立案方法や達成方法を見直していきたいと思います。

 

参考書 

ちなみに、オープンウィンドウ64は、オリジナル(マンダラチャート)の発案者の本もありました。

使い方の参考として見てみるのも一考かと思われます。

 

takuminotie.com

 

  • マンダラチャート(1979年、松村寧雄氏 考案)
  • マンダラート(1987年、今泉浩晃氏 考案)

 

図解 マンダラ チャート

図解 マンダラ チャート

 

 

 

また、オープンウィンドウ64をマンガで解説した入門書もありました。