浜村拓夫(・∀・)作品集

頭の中にあるイメージを表現できるデザイン力が欲しいです(><)

科学的にラクして達成する技術

PDCAサイクルの改良版を紹介していた本がありました。

結構参考になる考察があったのでメモ。

 

 

 

目次

はじめに

 

序章 「達成できないスパイラル」から抜け出すのは今!

 01 ダイエットが失敗する5つのワケ

 02 誰でもラクして達成できる!5つの技術

 

第1章 ラクして達成する人の「目標を立てる」技術

 第1章のゴール

 Point01「日付」の書かれていない目標は、単なる「願い」である

 Point02 ラクして達成できない人の9割は「問題」と「課題」の違いを知らない

 Point03「期限」と「基準」の2つがなければ行動目標とは呼べない

 Point04「成果」を考えると、仕事は一気に減る

 

第2章 ラクして達成する人の「行動を続ける」技

 第2章のゴール

 Point01 ラクして達成する人は「行動習慣」に目をつける

 Point02「ミスをしない」「品質を向上する」「徹底的に行う」が続かない理由

 Point03 行動をゼロから始めるのは失敗の元。「ついでに」やる

 Point04 アウトプットで自ら「突っ込まれる状況」をつくる

 Point05 続けられる人が押さえている8つのチェックポイント

 

第3章 ラクして達成する人の「経験を振り返る」技術

 第3章のゴール

 Point01 ほとんどの人は「できなかったこと」 しか見ていない

 Point02「できたこと」から学ぶためには何が必要か?

 Point03 管理目的の「日報」「週報」は、やらされ感を助長する

 Point04 心のアップ・ダウンを乗り越える「自分の感情」のコントロール

 Point05 振り返りには必ず「4つの要素」を入れる

 Point06 1万5000人のデータが語る「成長軌道」に乗るまでのプロセス 

 

第4章 ラクして達成する人の「人と学び合う」技術

 第4章のゴール

 Point01 孤独は、目標達成の最大の敵

 Point02「嫌いな人」ほどあなたを成長させる

 Point03 悩んだら、上司ではなく「隣の部門の先輩」に話してみる

 Point04 自分のチームを「居心地のいい場」にする秘訣とは?

 Point05「共感」は緊張を和らげ、「質問」は達成を後押しする

 

第5章 ラクして達成する人の「自分の軸を見出す」技術

 第5章のゴール

 Point01 目標達成までに行動はどんどん変えていく

 Point02 3週間続かなかったら「もっと簡単な行動」に変える

 Point03 目標達成は「ゲームの面をクリアする」ように進めよう

 Point04 自分の「ありたい姿」は実は目の前にある

 Point05 期待に応えていくと、自分の「市場価値」がわかる

 

おわりに

 

著者紹介

永谷研一(ながや・けんいち)

発明家/行動科学専門家。

株式会社ネットマン 代表取締役社長。

 

1966年静岡県生まれ。1999年ネットマン設立。

学校や企業の教育の場にITを活用するサービスのパイオニア

行動変容を促進するITシステムを考案・開発し、日米で特許を取得。

アメリカでO-1ビザ(卓越能力者ビザ)が認められた。

行動科学や認知心理学をベースに、1万5000人の行動変容データを検証・分析し、目標達成メソッド「PDCFAサイクル」を開発。

三菱UFJ銀行ダイキン工業シミックHD、トリドールHD、日立グループなど130社の人材育成プログラムに導入される。

また子供たちの自己肯定感を高める社会活動を行っている。4人の子の父。

著書に『人材育成担当者のための 絶対に行動定着させる技術』(Profuture)、『1日5分「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート』(台湾・韓国でも翻訳出版)、『できたこと手帳』(以上、クロスメディア・パブリッシング)『月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい』(ダイヤモンド社)、『子供との成長を楽しむ 親子向け できたこと手帳』(NETMAN)などがある。

 

株式会社ネットマン https://netman.co.jp

できたことノート 公式サイト https://dekitakoto.jp

 

永谷研一チャンネル - YouTube

www.youtube.com

 

出版情報

https://www.cm-publishing.co.jp/9784295403678/

www.cm-publishing.co.jp

 

書評

概要としては、PDCAにF(フィードバック)を加えたPDCFAに改良するのがポイント。

自分の見解だけでなく、他人の意見や考察もフィードバックとして導入することで、PDCAを強化できると。

 

第1章

→PDCFAのP(Plan 計画)

目標の設定では「達成期限」と「達成基準」の2つが必要。

 

第2章

→PDCFAのD(Do 実行)

行動力を上げるコツは「ついでにやる」ということ。

普段やっている行動をトリガー(きっかけ)として利用して、ついでにやる工夫をすれば、すんなりと行動を起こすことが可能になる。

例えばダイエットの場合、風呂上りのときついでに体重を測るとかすれば、わざわざ体重だけを測るよりは、習慣として根付きやすいということなど。

 

第3章

→PDCFAのC(Check 確認)

できなかったことを見るよりも、できたことを見るように変える。

できたことを分析して、なぜ達成できたのかを理解すれば、行動の推進力がどのように出せるかが分かる。

著者の本「できたことノート」という本でも紹介している話でした。

 

 

第4章

→PDCFAのF(Feedback 帰還)これが本書の肝。

英語のfeedbackは、電子工学などで使われている用語で、「反応」とか「帰還」というような意味を持つ言葉です。

YouTubeでフィードバックという用語の説明動画がありました。チャーハンの味付けを調整する例で説明されていました。

 

【自動制御】フィードバック制御とフィードフォワード制御の違い - YouTube

www.youtube.com

 

出力結果と目標値を比較して、一致するように制御する方法がフィードバックです。

 

本書ではFeedbackという言葉で、「人と学び合う」ことを表していました。

プログラマーなら「レビュー」に近いと言えば分かりやすいと思います。=コードの良し悪しをみんなで考察して改良していくこと。

第4章の内容は著者による説明が分かりやすいと思われるので、p.196の「第4章のゴール」を引用しておきます。

 

(p.196)

第4章のゴール

周りとの関係性を強め、いい影響を与え合う人になる

 孤独は目標達成の最大の敵です。あなたの挑戦を誰も死なら五のでは、そっとやめても誰にもわからないでしょう。もっとラクして達成するには、人との関わりを活かすのが有効です。

 人は、周りとの関わりによって気づき、成長するものです。その意味でも、「ズバリと言うこと」は、大人の思いやりといえます。また、好き嫌いで判断していた人を、「価値観や視点が違う人」だと捉えると、最も自分を成長させてくれる人となります。

 フィードバックの技術は「共感+質問」で構成されます。共感は、相手との緊張関係をなくし、質問を受け入れる準備をしてもらうこと、質問は、相手に再度「内省」を呼び起こし、新たな行動に対する「気づき」を与える問いかけを行うものです。

 チームの価値は、お互いの信頼関係を醸成しながら、目標達成のために気づき合えること。相手へ向けた質問がブーメランのように自分への問いかけにもなるのです。

 この章では、「周りの人との関係性をワンランク上げて、行動に影響を及ぼし合う場所」をつくり、「人と学び合う」技術を身につけることができます。

 

(p.220)

チームの価値は、お互いにフィードバックし合うことにある

 またフィードバックは「こうしろ!」と指示を出すものではありません。指示は一瞬だけなら相手を動かすことができるかもしれませんが、その後の行動が継続しません。自分の頭で考えて腹の底から納得しない限り、主体性は発揮されないからです。フィードバックはあくまで相手に「自分で考えて気づいてもらうため」に行います。よって、フィードバックにおけるキーワードは「質問」となります。新たな視点で気づいてもらうために「問いかけ」と行うのです。

 

他人の目を利用する効果は、「独学大全」という本で「技法13:ゲートキーパー」として紹介されていました。

 

 

他人とは、言い方を換えれば、広義には「自分を取り巻く環境」とも言えます。

  1. 環境がプラスに働く場合
  2. 環境がマイナスに働く場合

をそれぞれ考えると、自分を取り巻く環境が自分にとってプラスに働くように活用できるか?ということが1つの改善ポイントになりますね。

 

  • 環境がマイナスなら、環境を変えるしかない。
  • 環境がプラスなら、環境から大きな恩恵を得ることができる。

 

自分の周りにいる人が、自分にとって本当の意味で利益をもたらしてくれるのかどうか?ここはよく観察してみるべき部分でしょう。

 

第4章のフィードバックで、著者と自分で違う認識の部分もありました。

それは、「1人で実行することはチームで実行するよりも挫折しやすい」ということはない、という点です。

(この理路について詳細に語ると話が長くなるので別の機会に譲りたいと思います。)

 

第5章

→PDCFAのA(Action 改善)

 

まとめ

PDCAにF(Feedback)を加えて、PDCFAというサイクルにすることで、PDCAサイクルがうまく回るという考察が参考になりました。

よくあるPDCA解説本より、分かりやすい説明だと思いました。

本書を参考にして、自分の行動力を改善していきたいです。