最近話題のVTuberの動画は、どうやって作られているのでしょうか?
面白そうなので、ちょっと調べてみました。
VTuberとは?
バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー、Virtual YouTuber、VTuber)は、YouTuberとして動画配信・投稿を行うコンピュータグラフィックスのキャラクター。
YouTube以外のサービスを利用する際などにYouTubeという特定のサービス名を使用することを避けるため、単に「VTuber」(または「バーチャルライバー」)と呼称することがある。
動画でCGキャラクターを使う配信者のことを、「バーチャルユーチューバー」、略して「ヴイチューバー」と呼ぶんですね。
キズナアイ
キズナアイ(Kizuna AI)はActiv8株式会社が制作した日本のバーチャルYouTuber、音楽アーティスト。
VTuberといったら、だいたいこんなイメージなんですね?
要するに、アニメみたいなCGキャラクターを動かして、人間の代わりに表示させると。
VTuberの制作手順
以下のサイトが参考になりました。
以下、なるべく無料でやってみる方法をまとめてみます。
基本的に、パソコンを使う前提です。
(1) 3Dキャラクターを作る(モデリング)
まず、一番最初は、モデル(キャラクター、アバター)を用意します。
(1-1)完全に自作する場合
3DCGソフトを使えば、キャラクターを自作できます。
などで作れます。
(1-2)テンプレートをカスタマイズして作る場合
CGを作るのは結構難しいので、最初から用意されている素材を使って、モデルを用意することも可能。(普通はこっち?)
「VRoid Studio」という無料ソフトで、モデルを作れるみたいです。
純粋に3Dモデルを作成するためのソフトです。VRM形式でファイルを書き出したあとは、同形式のファイルを読み込めるソフト(例 : 3teneなど)で動かしましょう。
自分で作ったモデルのデータは、「VRM形式」で出力します。
VRM形式のデータを他のソフトに取り込んで使います。
(2) キャラクターを動かす(トラッキング)
次は、キャラクターを動かすソフトを使います。
- FaceRig https://store.steampowered.com/app/274920/FaceRig/?l=japanese
- 3tene https://3tene.com/
- Hitogata https://sites.google.com/site/vhitogata/
- FaceVTuber https://facevtuber.com/
- Wakaru https://store.steampowered.com/app/870820/Wakaru_ver_beta/
などのソフトがあるそうです。
ポイントは、「VRM形式」のモデルデータを取り込む機能が付いているソフトが良いようです。
https://vip-jikkyo.net/list-of-vtuber-tools#3tene
3tene
無料ですませたいならお薦めのソフトです。VRMモデルとして「東北ずん子」が最初から入っているので、まずはこれで操作に慣れましょう。
よく分かりませんが、最初の練習には「3tene」(ミテネ)というソフトが良いみたいです。
「トラッキング」とは、動きを追跡することです。
人間をWebカメラで撮影して、人間の動きに合わせて、上記のトラッキングソフトを使い、画面の中の3Dキャラクターを動かします。
(3) 人間の動作を撮影するカメラ
人間の動きをトラッキングする機材は、
- カメラ(安い)
- VR機器(高い)
- モーションキャプチャー(とても高い)
などがあるそうです。
とりあえず、ここでは安いWebカメラを使いましょう。
(3-1) Webカメラ
推奨されていた安いカメラは、ロジクール社のカメラでした。
Amazonのレビューを見ると、まあまあ評判が良いみたいですね?
Live2D等のアバターを動かすのに使っているがトラッキングも良い
勿論PCのスペックにもよるがCPUとGPUが上位バージョンであればこのカメラでも問題ない
(3-2) スマホでカメラを代用
Webカメラを用意しても良いのですが、スマホにアプリを入れたら、Webカメラの代用として使えるようです。
とりあえず、スマホをWebカメラの代わりに使ってみても良いかもしれませんね。
どんなアプリが良いのでしょうか?(よく分かりません。)
(4) 音声の入力(マイク)
トラッキングソフトでは、人間の口の動きに合わせて、キャラクターの口も動かせます。
キャラクターを動かすのと同時に、音声も録音しておきます。
音声が入力できるマイクがあれば、何でも良いと思いますが、マイク付きのヘッドセットを使うと良いみたいです。
(4-1) ヘッドセット
SHURE ダイナミックマイク ヘッドウォーン カーディオイド XLRケーブル WH20XLR 【国内正規品】
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(4-2) マイク
机などにマイクを置くなら、握るタイプのマイクでも良いかもしれませんね。
(マイクスタンドに固定して使用)
SONY エレクトレットコンデンサーマイクロホン PC/ゲーム用 PCV80U ECM-PCV80U
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(5) ボイスチェンジャー
ボイスチェンジャーを使うと、
- 男性の声を女性の声に変えたり、
- 女性の声を男性の声に変えたり、
- 大人の声を子供の声に変えたり、
など、いろいろ声の音色を変えることができます。
(5-1) ソフトウェアのボイスチェンジャー
パソコンで声色を変えるソフトがあります。
VTuberが使うボイスチェンジャーソフトの代表格は「恋声」というソフトらしいです。
「恋声」と合わせて、加工した音声を取り扱うために、「VoiceMeeter Banana」などのミキサーソフトも使うそうです。
他には、DTMソフト(音楽編集ソフト)を使う方法もあるそうです。
プロの作曲家などが使う「Cubase」というDTMソフトがあり、それにVSTプラグインという機能拡張ソフトを追加すると、いろいろな機能が使えるようになっています。
VSTプラグインの1つとして、音声を加工する「RoVee」というボイスチェンジャーがあります。
パソコンで音声を加工する場合は、
などの方法があるようです。
(5-2) ハードウェアのボイスチェンジャー
声色を変える専用の音楽機材もあります。
VTuberが使っている機材は、ローランドの「VT-4」などだそうです。
声は無理に変えなくても良いと思いますが、一人二役など役作りをしたり、キャラクターの設定に合わせた声を用意したい場合は、ボイスチェンジャーを使えば良いと思います。
声の加工は、最初はソフトでやってみて、慣れてきて本格的にやるならハードの専用機材を使えばいいかも?
(6) クロマキー合成
VTuberの動画は、(1)キャラクターの映像+(2)背景の映像、の2つ以上を合成して成り立っています。
【最新】バーチャルYouTuberの作り方・やり方をざっくりとまとめてみた - 新・VIPで初心者がゲーム実況するには
じつは2個の画面を合成している
私たちが見かけるバーチャルYouTuberの動画・ライブ配信では、たとえばゲーム画面の上に重なるようにしてモデルが表示されています。
これは最初から1個の画面だったわけではありません。ゲーム画面とモデルが映っている画面、それぞれ別の画面だったのです。別々だったものを、重ね合わせて表示しているだけです(クロマキー合成)。
(6-1) リアルタイム合成の場合
ライブ配信する場合は、「OBS Studio」などの配信ソフトを使うと、キャラクターと背景の映像をリアルタイムで合成して、映像を作れるそうです。
(6-2) 編集して合成する場合
リアルタイム配信でなければ、動画編集ソフトを使うことで、2つの映像を合成できます。
無料の動画編集ソフトなら、「DaVinci Resolve」が最強ではないでしょうか?
Resolveを使えば、Adobe PremiereやApple Final Cut Proと同様の動画編集が行えます。
Macを持っている人なら、Macに付属している動画編集ソフト「iMovie」でもクロマキー合成ができます。
クロマキー合成とは?
いわゆる「グリーンバック」とか「ブルーバック」というやつですね。
クロマキー(Chroma key)もしくはクロマキー合成(クロマキーごうせい)はキーイングの一種で、特定の色の成分から映像の一部を透明にし、そこに別の映像を合成する技術。
フィルムでは古くから使われてきたブルーバック合成を模したもので、均質な色の背景の前で人物を撮影し背景に別の映像をはめこむなどの使い方がなされる。
アナログビデオ、デジタルビデオの両方で利用され、ライブでの使用も可能である。
背景色には人物の肌色と補色の関係にあるブルーやグリーンが多く使用される。
緑色の背景で撮影すると、後で緑色を抜き取って、背景を透明にできます。
これを他の映像の上に乗せると、合成できるというわけです。
iMovieでクロマキー合成する方法
Davinci Resolveでクロマキー合成する方法
まとめ
以上の手順で、VTuberの動画が作れることが分かりました。
ポイントは、
の2つがうまくできるかどうかですね。
便利なソフトが揃ってきたので、そろそろ誰でもVTuberになれる時代になってきたのだと思います。
あまり難しく考えないで、とりあえず試してみようw
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