Adobe Illustratorで、ざっくりトレースする方法をメモ。
下絵を用意
紙にイラストを描いてスキャンします。(300dpi程度でOK)
Illustratorで、下絵用のレイヤーを作り、そこに下絵の画像を配置します。
パーツに分割してレイヤーを用意
背景やキャラクターなど、イラストをいくつかのパーツに分割して、レイヤーで分けてトレースしてみます。
丸を使って輪郭をとらえる
ペンツールでトレースしても良いのですが、けっこうガタガタの線になりがちなので、図形ツールで丸(楕円)をたくさん描きます。
- 楕円は、線を黒色にして、塗りを透明にしておきます。
- 輪郭に合わせて、楕円をたくさん重ねていきます。
- はさみツールで楕円を切って、余分な線(パス)を消します。
- バラバラになっている線(パス)を連結します。
(参考)はさみツールの使い方
パスを分割する方法(Illustrator CC/CC 2014)
パスファインダーで合成する
はさみツールで切り貼りする代わりに、パスファインダーで合成してもOKです。
輪郭を整える
パスファインダーで図形を合成すると、余分なアンカーポイントがたくさん残ります。
余分なアンカーポイントを削除して、図形の輪郭を微調整します。
- アンカーポイントが多過ぎる状態を改善したい。
- スムーズな形のまま、余分なアンカーポイントを減らすにはどうすればいい?
(↑これが本日メモしておきたかったこと)
(参考)パスの編集
(1) 余計なアンカーポイントの削除
メニューから、[選択] → [オブジェクト] → [余分なポイント]
を選び、Deleteキーを押す。
または、
メニューから、[オブジェクト] → [パス] → [パスの削除]
「余分なポイント」にチェックを入れてOKボタンを押す。
(2) パスの単純化
メニューから、[オブジェクト] → [パス] → [単純化]
「曲線の精度」を95%にして、OKボタンを押す。
- 精度を高める:アンカーポイントはあまり減らないが、原形に近い。
- 精度を低める:アンカーポイントはとても減るが、原形をとどめない。
98%や95%程度から始めて、徐々に下げていけばOK。
原形をとどめないほど、変わってしまったら、手動でアンカーポイントのハンドルをいじって修正することも可能。
(80%でも結構変わってしまった。何事もほどほどにw)
(3) スムーズポイントとコーナーポイントの切り替え
線の曲がり具合が変な場合、アンカーポイントのハンドルの向きを確認します。
鋭角の角(コーナーポイント)になっていた場合、滑らかな角(スムーズポイント)に変更します。
- コーナーポイント:ハンドルのない鋭角の角
- スムーズポイント:ハンドルがある滑らかな角
これで、機械で描いたようなカッチリしたトレースになります。
ペンツールでトレースして、手書き感を出すのも良いですね!
TPOに応じて、画風を使い分ければ良いと思います。
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