浜村拓夫(・∀・)作品集

頭の中にあるイメージを表現できるデザイン力が欲しいです(><)

グレン・スターンズのビジネス金言11

YouTubeで面白い動画がありました。

アメリカの大富豪が正体を隠して起業したら、90日で100万ドル企業を作れるのか?というドキュメンタリー番組です。

ネタバレすると、結果的にそこそこ成功しているのでやらせを疑ってしまう面もあるのですが、成功の秘訣についてはいちいちもっともだと思いました。

 

 

グレン・スターンズの挑戦

アメリカンドリームは健在するのか?」というテーマで、グレン・スターンズという億万長者が起業に挑戦します。

 

https://www.youtube.com/playlist?list=PLgMKK0HeoFAWiK7354ESh6XaE3KGgdC2G

www.youtube.com

 

大富豪グレンの11のビジネス金言

結果的に成功するのですが、ビジネス成功の秘訣をグレン・スターンズが11の金言として語っています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=8m5wmHMp9Sk&list=PLgMKK0HeoFAWiK7354ESh6XaE3KGgdC2G&index=11

www.youtube.com

 

生存バイアスを加味

生存バイアスを考慮した上で話を聞いてみても、いちいちもっともな話だと思いました。

 

ja.wikipedia.org

 

mba.globis.ac.jp

 

生存バイアス(または生存者バイアス)とは、認識や思考の偏りを意味する認知バイアスの1種。認知心理学の用語であり、失敗した対象を見ずに、成功した(≒生存した)対象のみを基準に判断をしてしまうこと。

 

参考になる部分があったので、自分自身の備忘録として以下にメモ。

 

金言1 買い手を見つけて相手のニーズに合わせる

金言1 買い手を見つけて相手のニーズに合わせる

 

FIND YOUR BUYER FIRST

 

私のポリシーなんだけど、必ず先に買い手を探しておいて、そこから取引を始めるんだ。

まず買い手を見つけて、相手のニーズに合わせて仕事を進めるのが鉄則です。

大抵は商品を作ってから売る相手を探しますよね。それが大間違い。

人気商品になるか、ガラクタで終わるかは買い手を確保しているかどうかです。

 

金言2 取るに足らない仕事などない

金言2 取るに足らない仕事などない

 

NO JOB IS BENEATH YOU

 

取るに足らない仕事などありません。

どんな仕事にも真剣に向き合えば自信が生まれます。

その自信がさらに自分を押し上げてくれるんです。

 

金言3 人材を雇う決め手は「人柄」

金言3 人材を雇う決め手は「人柄」

 

HUMAN CAPITAL

 

ビジネスにおいて特に大切なのが人的資本です。

成功は周りを固める賢いメンバーがいてこそ。

ただし、人を雇う時の一番の基準は人柄です。

 

金言4 自信を植え付けよ

金言4 自信を植え付けよ

 

INSTILL CONFIDENCE

 

今からチームのメンバー候補に挙げた人達に会いに行く。

誰がリーダー的な存在になってくるか、観察するつもりだ。

こっちが候補者を評価するわけだけど、向こうも私のことを品定めしてるってことを忘れちゃならない。

 

自信を植え付けよ!

チームがあなたを信頼しなければ成功はありません。

ビジネスを成功に導くには、チームがあなたのビジョンをあなたと同じくらい信じることが大切です。

 

歳を取れば人間は保守的になる。人生をやり直すなんて考えない。

でも私はクソ食らえ!ゼロからスタートだと思ったわけだ。

これがどんな結果を生むかは分からないし、9時5時の仕事も嫌だ。

夢や理想は追うべきだよ!

 

金言5 個々のやる気の出させ方を知る

金言5 個々のやる気の出させ方を知る

 

KNOW HOW TO MOTIVATE

 

人をやる気にさせるのは難しいことです。

威圧せずに相手のパフォーマンスを引き出さないと。

私は個々の性質を見抜いて、相手がより力を発揮できるように導きます。

 

RJのやる気を引き出します。

彼はまだ自分の仕事に力を発揮してません。

マットが積極的にリーダーシップを取るのを見せて、彼の尻を叩くことにしました。

 

マットの働きを目にしてプレッシャーを与えられれば、RJもこのチームがトップを目指すチームなんだと実感できると思ったんだ。

必要なのはリトルリーグの選手じゃない。メジャーリーグのドラフト1巡目で選ばれる優秀な人材なんだからね。

 

デッドラインを明確にして動き出しただけですぐに結果が出ただろ?

やっぱりできる男だ。

 

金言6 ライバルを収入源にする

金言6 ライバルを収入源にする

 

RIVALS AS REVENUE

 

クリスは町のクラフトビールの生みの親。

彼が協力してくれれば他も後に続くはずです。

 

ライバルを収入源にする。

クリス・シリアーニにとって、うちの店は商売敵になるわけです。

そこで将来的な問題を避けるために、双方に利益があがる方法を考えます。

 

今考えてるのは、私達が商売敵としてじゃなく協力しながら共存する方法なんだ。

それでバーベキューとビールを出す店へと方向転換したわけだ。

でも作らない。

地元のブロワリーを称えて、そのビールが集結する場にしたいんだ、レストランのバーをね。

それで助けてもらいたくて、君の作ったビールを提供するっていうのについてはどう?

 

私はこのビジネスは地元のためだと強調してきました。

でもクリスは自分のビールをブランド化することも全国展開することも考えてくれませんでした。

 

金言7 “NO”からビジネスは始まる

金言7 “NO”からビジネスは始まる

 

"NO" IS JUST THE START OF THE CONVERSASION

 

クリス・シリアーニへの最初のプレゼンは大失敗でした。
でも簡単には諦めません。

彼のビールがどうしても必要なので、もう一度売り込みをかけてみます。

 

ノーという答えはあくまでスタート

ビジネスに成功するまでには、イエスという言葉以上にノーという返事を聞かされるものです。

私もものすごく重要な契約でノーと言われたことがあります。

その時私は深夜便に乗って相手の元へと飛び、説得してイエスと言わせました。

 

金言8 自分より優秀な人材を探す

金言8 自分より優秀な人材を探す

 

FIND PEOPLE SMARTER THAN YOU

 

家の完成を待つ間、バーベキューフェスティバルのコンテスト優勝に向け動きます。

これはスーパーボール級のイベントです。

でも私たちにはコンテストで勝つためのノウハウがありません。

そこでコンサルタントを雇い、作戦を練ることにしました。

 

フェスティバルの責任者・キャシーが紹介してくれたマイク・ベナムはコンテストで全国を回っていたプロです。

グレン「君は何が必要か、ちゃんと分かっている。そこで、だ。スモーカーの設計を手伝ってくれないかな?」

マイク「喜んでやるよ!自慢するためにね。」

 

私のポリシーは、第一に自分よりできる人材を探すこと。

マイクはバーベキューの専門家だ。RJならエリーの町の専門家。

全員が私の弱点を補う強みを持っている。

常にそういう人材をそばに置くんだ。

 

RJ「マイクは必要な人材です。下手をすると数か月かかる作業を3週間以内で作ってテストして実際に使うつもりなんですからね。」

 

金言9 自分へのお膳立ては自分でする

金言9 自分へのお膳立ては自分でする

 

SET YOUR OWN TABLE

 

君は、いよいよ雇われる立場から雇う立場へと大きく舵を切っただけだ、独立したんだからね。

独立したということは、自分から積極的に動かなきゃならない。

リーダーになるんだよ。誰かの後に付いていくだけじゃダメなんだ。

君が自分でやるんだ。Webサイトからソーシャルメディアまでね。

待ってる時間はない。積極的に攻めるんだよ。

 

この2ヵ月で1回した連絡して来ないし、ロゴが決まったのも知らなかった。

積極性に欠けてないか?

メモリアルデーに開店するというゴールを達成するには、全員が自発的に動いてもらわなきゃならない。それが必須条件なんだ。

私の要求が分からないと言ったね?それは私に聞かないからだ。

ブルドッグのように、私に食らいつこうとしてないだろ。

 

ビジネスでは積極的にチャンスをつかみに行くのが成功の鍵です。

お膳立ては自分でする。

絶好のチャンスが訪れるのを待っていてはダメです。

そんなの絶対に来ない。

 

成功したいと思うんだったら自分がブルドッグになるんだよ。

君はそこが足りないんだ。

断言してもいい。受け身の姿勢じゃ絶対に成功はできない。

会社に戻ってやり直すか、攻撃的なブルドッグになるか、二つに一つ。行動あるのみだ。

 

クリス「性格的なものだろうけど、僕はいつも一歩下がって相手が忙しそうだと遠慮するんです。でもそれが間違いだと言われました。」

クリス「つまり、やるべき仕事をちゃんとやり遂げられるのか僕に証明しろ、そういうことだよね。確かにまだ何もやっていない。だから何としてでもチームの一員として、この挑戦を成功に導く力になってみたいと思う。」

グレン「説教っぽくなったけど、熱くなったのは君のためを思ってるからだ。君には成功して欲しいし、今回の仕事にも思い切って取り組んでもらいたいと思っている。」

 

クリスには、ビジネスは厳しい弱肉強食の世界だと知って欲しかったんです。

自分自身で戦い抜いて、道を切り拓いて行くんだと。

だから、独立しても失敗しないよう、今のうちに現実を突き付けておきたかったんです。

 

金言10 トラブルが起きても動揺しない

金言10 トラブルが起きても動揺しない

 

IF THINGS GO WRONG, DON'T GO WITH THEM

 

怒るなよ!よく聞くんだ。

いいか、あいつらに腹を立てるな。

理由は二つある。いいか、親父の言葉だと思って聞くんだ。

まず何もいいことがない。それが一つ。

それから二つ目。あいつらのことは忘れて、もっと先を考えるんだ。

笑い飛ばすんだよ。気にすることはない、楽しめ。

腹を立てたふりをする必要もない。

 

トラブルが起きても動揺しないこと。

プレッシャーの中で冷静さを保つ力はプロには欠かせません。

金融危機の真っただ中で契約がうまく行かず腹を立てて立ち去ったことがあります。

二度とこの相手とは契約を結ばない、とね。

でも必要な契約でした。

そこで相手は元々の契約を破棄して、新たに当初より50%も余計に請求してきました。

私が冷静さを失った結果だし、受け入れました。

 

金言11 誰よりも痛みに耐えよ

金言11 誰よりも痛みに耐えよ

 

ENDURE MORE PAIN THAN ANYONE ELSE

 

RJ「この状態じゃもう閉めた方が良さそうだな。片付け始めるとするか。」

ドーン「この天気でもまだ食べたい人達がいるわよ。本当、最高じゃない!」

 

風だろうが雨や雪だろうが諦めないぞ。

酷い荒しでほとんどのチームが店仕舞いしても、うちは売り続けたんだ。

 

「本当にまだ店開けているの?」

「ああ、まだ売ってるよ」

 

1万ドルの目標に向けて走り続けました。諦めませんよ。

天気は言い訳になりません。

言い訳してたら絶対にゴールには届きません。

 

誰よりも痛みに耐えよ、です。

私が成功できた理由は、辛い時にも努力を怠らなかったからです。

ライバルより多くの痛みに耐えました。

諦めなかったんです。

私は誰もがビジネスで成功できると信じていますが、誤解はしないでください。

事業の立ち上げは極めて難しい。

成功は痛みに耐え抜いた者だけがつかめるんです。

 

グレン・スターンズのプロフィール

en.wikipedia.org

 

Glenn Bryant Stearns (born 1963) is an American businessman, and the founder of Stearns Lending.

He is the star of the Discovery Channel's show Undercover Billionaire, and subsequent founder of Underdog BBQ in Erie, Pennsylvania.

 

グレン・スターンズの著書

 

https://www.glennstearns.com/

www.glennstearns.com

 

https://twitter.com/glennstearns

twitter.com

 

https://www.instagram.com/glennstearns/

www.instagram.com

 

https://ja-jp.facebook.com/GlennBStearns

ja-jp.facebook.com

 

動画のレビュー

動画を見た感想が紹介されていました。

 

note.com

 

後で調べると、グレンは番組の収録中にガンを再発したり(そもそもガンになった人が一週間も車の中で寝てるとか自殺行為に思える)、番組の放送中に自分が立ち上げた会社が破産申請したりとわりと散々な目に遭ってるのだが、どんなときも挫けず前を向いて立ち向かうグレンの姿は勇気づけられる。

 

この番組の中で、グレンは常に公正であろうとしていたし、誰かを不当に傷つけようとしたり、蔑んだりすることなく、常に真摯にぶつかっていった。ライバルすらも味方につけるというジャンプ的展開が何度も繰り返され、もはやグレンという男の本当の価値は、持っているお金ではなく、この真心という精神性なのだと思い知らされる。グレン自身も、子供の頃は学習障害で苦しみ、両親はアル中で、決して裕福な暮らしをしているわけではなかった。

 

そうした暮らしのなかで、決して腐らず前向きにものごとを捉えていたことこそが真の財産であり、だから彼はコネもカネもない世界でも成功を再現できた。これは本当に素晴らしいことだ。

 

江戸時代の米沢藩主(現在の山形県)の上杉鷹山(うえすぎようざん・1751~1822年)の言葉で、

「為せば成る。

為さねば成らぬ何事も。

成らぬは人の為さぬなりけり。」

という見解がありますが、グレン・スターンズのビジネス成功もまさにそんなかんじですね。

 

11の金言は、言われてみればいちいちもっともな内容で、当たり前のことしか言っていません。

しかし、頭で分かっている状態から、実際に行動できる状態までの間には相当の距離があると思います。

誰でも簡単に実行できるなら、とっくの昔にみんなやっているはずなので。

 

ないものねだりはできない

一つだけ取り上げるとしたら、金言9「自分へのお膳立ては自分でする」という見解が重要だと思いました。

つまり、「ないものねだり」はできない、自分のやったことが自分に返って来るという「返報性」を理解できないと、うまく現象を動かせないままで終わる、ということです。

本当に自分が得たいものは自分で作るしかない、という現実を直視して、行動/実践の重要性を理解しなければならないと思いました。

 

まだ自分の事業を持っていない人はこの動画を参考にして、自分でも実際に事業を作ってみたら良いと思います。

スタートは、グレン・スターンズよりも好条件で始めてもOK。

  • 衣食住はすでに確保済み
  • 資金は借金しないで自分で用意できる金額から
  • 特技を活かして、やりたいことをやってみる

90日という期限を設ければ、だらだらしないで済みますね。

 

「ダメで元々。できれば儲けもの。失敗してもクヨクヨしない。」

みんなで90日チャレンジをやってみよう!