絵で飯を食っているプロでも、最初から上手く描けるわけじゃないんですね?
浦沢直樹が驚愕したのは、下書きをほどんとしないままにペンを入れ、そこに何度も何度もホワイト(修正液)を入れることで、線を彫りだすように描いていく藤田流スタイル。その秘密に迫る。
―― あのホワイト(修正液)、魔法の道具ですか?(浦沢)
―― 魔法の道具っていうか、こっちが筆記具っていう感じです。
要するに、ホワイトとペンの両方でペン入れしていくわけです。
線を削って成形している感じが、自分は好きなんですよね。(藤田)
―― とりあえずペンを先につけちゃう。
「形にするのはホワイト(修正)があるから」って。
あまりにも白紙に対する恐怖があるから、「とりあえず早く原稿にインクをつけたい」って気持ちがあるんですよ。
すごく弱い気持ちなんです(笑)。
この白紙をやっつけるかどうかにかかっているような気がするんですよね。(藤田)
なるほどねー!
線を描いておしまい、じゃなくて、その次のホワイト(修正)で、さらに線を削ぎ落としていくと。
描いては消す、を繰り返すことで、理想の形が浮き彫りになってくるわけですね?
…プロのやり方を知って、安心しましたw
→素人なら、なおさらのこと、最初から上手く行かなくてもOK
→修正しまくりでも、最終的に理想が完成すれば、途中のプロセスは関係ない。
絵を描くときは、修正で仕上げよう!(・∀・)
藤田 和日郎(ふじた かずひろ、1964年5月24日 - )は、日本の漫画家。北海道旭川市出身。本名:藤田和宏。
1988年(昭和63年)に「連絡船奇譚」が『週刊少年サンデー』の増刊号に掲載されてデビューし、1990年(平成2年)より『週刊少年サンデー』本誌で開始した「うしおととら」で連載デビュー。代表作に『うしおととら』・『からくりサーカス』・『月光条例』・『邪眼は月輪に飛ぶ』など。

うしおととら 完全版 1 (少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: 藤田和日郎
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