デザインの練習で、「相対」というテーマのグラフィックを描きました。
●コンセプト
抽象的なテーマを具体的な形に表わすのは、結構大変でした。
普段、何気に使っている言葉でも、正確な意味を十分に理解していなくて、曖昧な部分が多いことに気づきました。
「相対」という抽象的な言葉の意味について、インターネットで検索したら、参考になる説明がいろいろありました。
あるグループのなかでの位置、他と比べてどうかで考えると、っていう意味です
たとえば学校の成績評価で「相対評価」「絶対評価」ってあるじゃないですか
絶対評価は、ある基準を満たしてるかどうかで判断し、
そう たいてき さう- [0] 【相対的】
( 形動 )
他との関係・比較の上で成り立っているさま。 ? 絶対的 「 -な見方」 「物価上昇は-に収入減をもたらす」
デザインを作っていく過程で、抽象的なものを、具体的なものにしていくステップがありますね?
人間は、クリエイティブな活動で、
(1)頭で考えていること(概念・情報など)を、
(2)言葉(文字・イメージなど)で表わして、
(3)行動(絵画の制作など)に移す、
という作業をやってますね?
これによって、抽象的なもの(無形)から、具体的なもの(有形)を引き出すことができて、デザインが可能になります。
具体化の作業として、例えば、
(1)「おいしいもの」が食べたいと考えたら、
(2)おいしいものの中で、「ラーメン」という好物に絞り込んで、
(3)ラーメンの中で、「カップヌードル シーフード味」という具体的なもの選択して、食べることができます。
「相対」という概念は、抽象的なものなので、具体的な形に変換していく作業が必要です。
この作業を練習すると、抽象的なものから、具体的なものを取り出すことができるようになって、抽象的なものを扱う能力が磨かれると思いました。
デザインで形にしたいものは、たくさんあると思いますが、抽象的なものを扱う機会もあるでしょう。
そんなときに、上記のような訓練をしておくと役に立つと思いました。
今回は、
・「相対」=比べること。
・比べる対象=時間、大きさ、広さ、etc...たくさんあるけど、時間を取り上げてみる。
・時間の長い、短いをイラストで表現してみる。
という視点で、「相対」という概念を視覚化するアイデアを考えてみました。
(参考)
・「ダーティーな大人の世界に戻りたくない」――日野晃博氏が『ようこそ先輩』で見せた意外な横顔 (おたぽる) - Yahoo!ニュース
著名人が幼少期に通っていた学校を訪問し、授業を行ったり、その道を究めるまでの道のりを語るNHKの人気番組『課外授業 ようこそ先輩』の8月14日放送回に、ゲーム・アニメで快進撃を続ける『妖怪ウォッチ』で知られるゲームクリエーター・日野晃博氏が出演。
授業2日目は、グループに分かれて“学校の中の妖怪のしわざ”を探す。学校のあちこちで取材するチビっ子たちがかわいいのだが、作業時間が残り少ない中での彼らの「あと5分もある」という発言に、「“あと5分もある”というセリフは、時間のない大人は言えない」と日野氏は感銘を受けるのだった。やっぱり小学生は最高だぜ!
●時間
5分という時間を短いと感じるときもあれば、長いと感じるときもあります。
5分という時間の長さは、長い or 短い というふうに、相対的に感じます。
この感覚について、2枚のイラストを対比する形で表現してみます。
・2人の人物を対比
・待ち人 → 待ち合わせで、待っている側。「まだ5分もある。」
・急ぎ人 → 待ち合わせで、待たせている側。「もう5分しかない。」
急いでいるときは、5分が短く感じられます。
ノンビリ待っているときは、5分が長く感じられます。
●ラフスケッチ
今まで主にデジタル(Illustrator、Photoshop)で作成していましたが、今回はアナログ(手描きの絵、イラスト)を中心にしてやってみることにしました。
=アナログ(紙ベース)での表現を練習。
・紙に描いた絵を、スキャンして、Photoshopで加工。
=コントラストを強くして、線を明瞭にした。
・下絵を基に、Illustrator上でトレースして、イラストに仕立てる。
=線はベクターデータにした。
・トレースした線画を、Photoshop上で着色。
最後に、猫のイラストを添えて、アクセントにした。
・ドロボウ猫のイラスト素材 [7508598] - PIXTA
・[フリーイラスト] 寝ている猫 - GATAG|フリー素材集 壱
急いで走っているシーンに、魚をくわえた猫のイラストを添えてみましたが、猫が笑顔だったので、緊迫感がいまいち出ませんでしたw
抽象的なテーマをデザインできるスキルを身につけて行きたいです。