(via 「中谷彰宏 名言集」)
所用で本屋に行ったら、ベストセラーの本が入口に平積みになっていた。
気になっていた本だったので、パラパラと眺めてみた。(買ってないw)
やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次をパラパラと眺めて、気になった所を適当にザッピング。
●ビル・ゲイツの採用基準
ビル・ゲイツがしている「使える人材を見抜く法」
新たに長期的研究を行うにあたり、私は世界最大の慈善基金団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」に支援を求めることにした。まもなく、ゲイツ財団が大学中退率の高さに大きな関心を持っていることがわかった。
現在、アメリカの短期大学および大学の中退率は、世界でもっとも高いレベルにある。授業料の上昇に加え、学資援助のシステムが複雑きわまりないのがおもな原因だ。さらに、学力が著しく不十分でついていけないという別の問題もある。
しかし、経済的に厳しく、SATのスコアが低い生徒たちは、誰もがみな中退してしまうわけではない。どんな生徒ならがんばって卒業し、学士号を取得できるのか。どんな生徒は卒業できないのか。それを予測するのは、社会科学においてもっとも大きな懸案事項のひとつであり、いまだに納得のいく回答を出した者はいない。
ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツとのミーティングで、私は自分の見解を述べる機会に恵まれた。そこで私は、高校のときに大変なことを最後までやり通すことを学ぶのが、おとなになってから大変なことをやり遂げるために、なによりの下地になると思うと述べた。
すると、そのあとの会話のなかで、ビルも以前から、才能以外の能力の重要性を高く評価していたことがわかった。
彼が以前マイクロソフト社で、ソフトウェアプログラマーの採用に、いまよりもっと直接的に関わっていたころには、選考試験の課題として、単調なトラブルシューティングにひたすら何時間も取り組む問題を出題していた。
この試験で問われるのは、IQやプログラミングスキルの高さではない。それよりも、粘り強く黙々と問題に取り組み、最後までやり遂げる能力を試すものだ。ビルが採用したのは、課題を最後までやり遂げたプログラマーだけだった。
「瞬発力」よりも、「持久力」の方が必要になる場面って、結構あるよなー。
諦めずにしぶとく粘るスタイルで行こう!
●グリット・スケール
やり抜く力を測定する「グリット・スケール」というテストがあった。
グリットスケールのチェックツールがあったので、やってみた。
グリットテスト-「やり抜く力」を5段階で測りグリットスコアを表示
1. 新しいアイデアやプロジェクトがでてくると、ついそちらに気を取られてしまう。
→ いくらか当てはまる(3点)
2. 私は挫折してもめげない。簡単にはあきらめない。
→ かなり当てはまる(4点)
3. 目標を設定しても、すぐべつの目標に乗り換えることが多い。
→ いくらか当てはまる(3点)
4. 私は努力家だ
→ あまり当てはまらない(2点)
5. 達成まで何ヶ月もかかるようことに、ずっと集中して取り組むことができない。
→ いくらか当てはまる(3点)
6. いちど始めたことは、必ずやりとげる。
→ いくらか当てはまる(3点)
7. 興味の対象が毎年のように変わる
→ かなり当てはまる(2点)
8. 私は勤勉だ。絶対にあきらめない。
→ いくらか当てはまる(3点)
9. アイデアやプロジェクトに夢中になっても、すぐに興味を失ってしまったことがある。
→ かなり当てはまる(2点)
10. 重要な課題を克服するために、挫折を乗り越えた経験がある。
→ かなり当てはまる(4点)
グリット・スコア
やり抜く力 2.9
情熱 2.6
粘り強さ 3.2
まあ、こんなもんかな?
1000人のグリット調査での平均値は3.21だそうです。アメリカ人は3.8が平均値のようです。質問が主観によって変わると思うので控えめな方はその分少ない値になると思います。なのでアメリカの数値が高いのも国民性なのではないでしょうか
アメリカ人のように、自己主張が激しくて図々しい人は、自己評価(セルフエスティーム:自分で自分をどう思うか)が高めなのかな?
私は、控えめな性格なので?、控えめな結果になったのかもw
解説
やり抜く力
「やり抜く力」は「情熱」と「粘り強さ」のふたつの要素でできています。アンジェラ・ダックワースさんの研究事例ではほとんどの人が「粘り強さ」のスコアの方が「情熱」スコアより高かったそうです。
「情熱」とはひとつのことに専念すること
「情熱」は奇数の番号の設問を集計したものです。しかしその中に熱心に取り組んでいるかどうかの質問はありません。グリット・スケールの「情熱」に対する質問は同じ目標にどれだけ継続的に取り組んでいくかを問うものばかりです。これは「夢中でやること」や「熱中すること」よりも「ひとつのことにじっくりと長い間取り組む姿勢」が重要と考えられているからです。
「粘り強さ」は満足しないこと
才能がなくても、今の状態が悪くてもけっしてあきらめずに驚異的な粘り強さでがんばって結果を出す人もいます。
そういう人は常に貪欲に進歩を目指し、どんなに成果を出しても満足せずに次はもっと上を目指す人です。
例えば数学が苦手で、すぐには理解できなくてもこつこつと努力してゆっくりと成績を伸ばす。そういう事ができる人です。
ものすごくがんばるのは「やり抜く力」とは違う
「ものすごくがんばる」は瞬発力です。徹夜も辞さずに一心不乱にがんばってプロジェクトを成功に導く。そういう人が何年か後にそのプロジェクトを継続してやっているか。そういう話です。
「やり抜く力」とは持久力。徹夜したりして夢中になってがんばるというより長期間継続的にがんばる力です。
あきっぽい人にはなかなか難しいですね。
飽きっぽい性格だから、次から次へといろんなことに首を突っ込みがちだけど、どれも中途半端になっていることはよくある。
一つの対象に絞るようにして、むやみやたらに手を広げすぎないように注意しよう。
●著者
著者のアンジェラ・リー・ダックワースさんは、TEDで講演してました。