アップルストアが名称を変更する、というニュースがありました。
小売業では、顧客をリピーターに育てるための工夫が凝らされています。
アップルのような巨大企業であれば、コンサルタントも活用しているでしょうから、その手法から学べることもあるかな?
アップルストアの改称から見えてくるのは、アップルが実店舗を単なる「店」ではなく、商品の購入以上の役割を担う場所として位置付けている、ということだ。アップルストアは既に、専門的なサポートを受けたり、新製品を手に取ったりする場所となっているが、将来的には、顧客が製品の使い方に限らずさまざまなレクチャーを受けたり、イベントに参加したり、友達と一緒に時間を過ごしたりする場所になる見込みだ。
未来の小売業は、どんな姿をしているのだろうか。的確に言い当てることは誰にもできないが、私の見解を言わせてもらえば、東京・銀座やニューヨーク、ロンドンに店舗を構える「ドーバーストリートマーケット」こそが、現在の小売業界で最も未来的なビジョンを提供している場所だ。
ドーバーストリートマーケットがユニークなのは、来店者の目を引き、笑顔をこぼさせるような工夫が、店舗の隅々に施されている点だ。主な販売商品はファッション製品で、大部分が女性向けだが、男性向けも用意されている。ファッションに全く興味がなくても、そして何も買わなくても楽しめる店作りになっている。他の店とは比べ物にならないほど客の心をつかむ手法は、他の小売業者も見習うべきだ。
未来の小売業について、一つだけ確かなことがある。それは、実店舗であろうとウェブサイトやアプリであろうと、客をもっと楽しませることによって、集客力を高め、商品の購入やリピートにつなげる必要があるということだ。アップルが実店舗にさまざまな役割を持たせる必要性を理解しているのは明らかだ。将来的に、多くの小売業者が店舗に面白味を持たせる方向に動き、それができない者は淘汰されるだろう。消費者にとっては、なじみのある店が消えていく寂しさはあるものの、生き残った店はそれよりはるかに楽しく、面白い場所になるはずだ。
・実店舗、ウェブサイト、アプリ~場所に関わらず、ユーザー体験の改善が必要。
・価値のある時間を過ごせる仕掛けを設けて、リピーターを育成する。
・一つの見本として、銀座などに展開している「ドーバーストリートマーケット」の店舗デザインを参考にしてみる。
ドーバー ストリート マーケット ギンザとは?
コムデギャルソンのデザイナー&代表取締役社長である川久保玲がトータルプロデュースする6階建てのファッションセレクトショップです。2012年3月16日にオープンしました。
リピーター顧客を育成するためのトリガー(きっかけ)は、「楽しい」「面白い」「新発見」などのユーザー体験を提供できる仕組みですね。
Webサイトやアプリを作るときの考え方として、参考にしてみたいと思います。