某有名デパートのクリエイティブ・ディレクターを務めるデザイナーの方から、アドバイスをいただきました。
デザイナーとして成長するために、心がけておいたら良い点を、ご自身のキャリアを振り返って教えてもらいました。
●成長するためのコツ
(1) コミュニケーション
(2) 得意分野
(3) できないと言わない
(4) 何でもやる
(5) 自分を磨く
(6) 丁寧な生活
(7) 真似をする
それぞれ見ていきましょう。
●コミュニケーション
依頼者や関係者と意思疎通を図ることで、「こんなはずじゃなかった!」という失敗作を避けることができます。
相手の希望を確認したり、こちらの意図を説明したりと、しっかりコミュニケーションを図ることが大事、とのこと。
●得意分野
デザインにもいろいろな分野があるけれど、いろいろやってみて、自分の得意分野を見つけることが大事、とのこと。
→コア・コンピタンス(Core competence)ってやつですかね?
コア・コンピタンス (Core competence)とは、ある企業の活動分野において「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」の事を指す。
- 顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
- 競合相手に真似されにくい自社能力
- 複数の商品・市場に推進できる自社能力
●できないと言わない
仕事では「できない」という言い訳のスキルを磨くのではなく、できない場合でも「どうやったらできるようになるか」という提案を行うように心がけると良い、とのこと。
●何でもやる
デザイナーの仕事の対象や範囲は、固定観念で限定する必要はありません。
いろんな分野に取り組んでみて、結果的に「人を幸せにする」ことができればOK。
自らのスキルを多方面に展開、提供できれば良いですね!
●自分を磨く
デザインの分野以外でも、自分の才能を伸ばすために役立つことはたくさんあります。
映画や文学、哲学など、様々なジャンルの作品に触れて、感性を研ぎ澄ませて欲しい、とのこと。
●丁寧な生活
日々の生活が、デザイナーとしての資質を高めることにつながっています。
朝のティータイムでは、コーヒーを淹れるところも手抜きをしないとか、上質な時間を過ごせるように心がけて欲しい、とのこと。
日頃から丁寧な所作を心がけることによって、作品の制作も質が高まっていくでしょうか?
クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。
QOLの「幸福」とは、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。
●真似をする
良い作品を真似てみることが、オーソドックスな方法ですが、上達する一つの方法とのこと。
→「守破離」の「守」ですね?
しゅ‐は‐り【守破離】
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
以上が、デザイナーとして成長していくための心がけだそうです。
意外に思ったのが「丁寧な生活」って話でした。
言われてみたら、いちいちもっともだけど、デザインの制作以外の時間も、デザイナーとしての資質を高めるために役立っている、ということなんですね。
QOLを高めるためにも、丁寧な生活を心がけてみたいと思います。

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