WBSでタスクを分割するとき、「定量的に割るより、定性的に割る方が良い」というお話がありました。
6月1日に発売した『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』ですが、ブログでの宣伝が功を奏して2日にはアマゾンのベストセラーランキングで総合1位の快挙を成し遂げましたが、あまりにも一気に売ったために品切れになってしまいました。文響社さんの素早い対応で、再び購入できるようになりました。
今回、引用するのはビル・ゲイツから学んだ「仕事」や「責任」に関する教訓です。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ビル・ゲイツは複雑な問題をいくつかの独立した問題に分けるのがとても上手な人です。「困難は分割せよ」とはフランスの哲学者・デカルトの言葉ですが、分割術を最も実践的に行っているのはビル・ゲイツでしょう。
マイクロソフトがパソコンメーカーにソフトを依頼されたとき、ある技術的な問題により、パソコンメーカーから苦情が来たことがありました。クライアントがたいそう怒っているということで、社内は混乱していました。とにかく、原因の技術的問題を解消しなければこの問題は収まらない。マイクロソフトの社員はみんなそう思い込んでいました。
そんなとき、ビル・ゲイツは困難を分割しました。技術的問題はクライアントの怒りからは独立した問題だと。どうやらクライアントが怒っているのは技術的問題よりも、担当者との性格の不一致に原因があったようです。そうして担当者は替えられ、クライアントをとにかくなだめる任務に就くことになりました。他方で技術的問題はエンジニアたちが全力で解決に向かってまい進していました。
こうしてクライアントとマイクロソフトの関係は、なんとか立ち直ったのです。技術問題と外務問題を切り分けることで、この事件は終息を迎えました。ビル・ゲイツが「その問題とこの問題は独立している」とよく言っていたことを覚えています。こうした課題の分割は、複雑な問題を効率的に解決するうえで重要なことだと思っています。
「質より量」とか「量より質」という言葉があります。
・量
・性質
数学のベクトルで言えば、
・長さ → 量
・向き → 性質
と対応しているでしょうか?
問題を分割するときに、見極めるべき点は、「量」よりも「質」ですね?
今まで、作業の順番とか作業量で見ていたけど、順番や量ではなくて、内容(性質)でグループ化、分割することを試してみようと思います。
・足るを知る → システムの仕様を厳選して、絞り込む(無駄が減る)
・「厳選する」「絞り込む」 → どういう基準で分割&選択すれば良いのか?
・「量」ではなく、「質」を基準にする。
●デカルト
「困難は分割せよ」という言葉は、デカルトの本に書いてあるそうです。
ルネ・デカルト(仏: René Descartes、1596年3月31日 - 1650年2月11日)は、フランス生まれの哲学者、数学者。合理主義哲学の祖であり、近世哲学の祖として知られる。
デカルトって名前は聞いたことあるけど、本は読んだことなかったです。
この機会に、デカルトのやり方を参考にしてみよう。
(本を読むのは面倒なので、耳で聞けるオーディオブックがあればいいなーw)