ChatGPTが便利で、勉強や仕事の効率が格段に向上している。
しかし同時に生成AI(LLM)の弱点も理解できた。
要するに、知識と知識の組合せが限界で、それ以上の仕事は生成AIにはできないと。
- 人間:0→1が可能
- AI:1→100が可能
逆に言えば、「0→1」ができないタイプの人は、今後活躍の場所が減っていくのだろう。
面壁九年
年初に今年の目標を考えた人は多いことだろう。
願い事の達成に使われる達磨(ダルマ)は、もともと中国に禅を広めたインド人に由来している。
菩提達磨(ぼだいだるま、中国語: 达摩、サンスクリット語: बोधिधर्म, bodhidharma、ボーディダルマ)は、中国禅宗の開祖とされているインド人仏教僧。
普通元年(520年)、達磨は海を渡って中国へ布教に来る。
達磨は壁に向かって座り、9年間思索を続けた。
当時のインドと中国では文化や気質が違っており、どうしたら中国人が仏教を理解できるか?を検討し続けた結果、「禅」という形を思いついた。
人間はAIと違い、物事を観察して「0→1」の発見ができる。
(現在の生成AIは大量の学習データがないと統計処理ができないので、人間の知的活動とは根本的に異なる仕組みで動作している。)
物事をありのままに観察して、現象の中に宿る規則性を見い出す能力は人間にしかない。
AI全盛の時代には、この「0→1」の観察力を培う教育が重要になってくるだろう。
今のところ世界中を見渡しても、旧来のK-12教育では観察力を培う教育メソッドは存在していない。
AIでは代替できない人材を育成するために、観察力を伸ばすカリキュラムを開発して提供してみよう。
達磨は9年間も壁に向い、思索を続けるだけの情熱を持っていた。
現代の我々なら差し詰めパソコンのモニターに向い、人類の未来を変えていく情熱を持つべきなのではないか?(うまいことを言ったつもり)