YouTube向けの動画は、尺を短くしたい。
尺が長いと、途中で離脱されてしまう?(せいぜい3分とか?)
動画の時間を短くするには、不要な部分を全部カットしてつなぎ直すのが基本。
ジェットカット
以前、動画の編集で「ジェットカット」という手法を学んだ。
「ジェットカット」とは、ジェットダイスケこと愛場大介さんが提唱した動画編集技法。いわゆる「ジャンプカット」のことで、動画の不要な部分を細かくカットしてつなぎ直す編集を行う。
ジャンプカット(英語:jump cut)とは、映像編集手法の一種である。同様のカットを、時間の経過を飛ばして繋ぎ合わせること。

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動画のつなぎ目を滑らかにするモーフカット
ジャンプカットを多用すると、映像と映像のつなぎ目がガタガタになり、気が散る映像になってしまう場合がある。
動画編集ソフト「Adobe Premiere」には、つなぎ目を滑らかにする「モーフカット」という機能があった。
モーフカットとは
モーフカットは Premiere Pro のビデオトランジションであり、サウンドビット間のジャンプカットを取り除くことによって、より洗練されたインタビューを作成できます。
「語り手の顔」のあるフッテージの編集で発生する一般的な問題は、対象者が言葉に詰まったり、頻繁に「うーん」や「あー」と言ったりすることや、不要な一時停止などです。これらによって、ジャンプカットやクロスディゾルブを使用せずにクリーンな連続するシーケンスを作成することが困難になります。
現在では、クリップの不要な部分を削除して、モーフカットを適用し、気が散る原因となるジャンプカットを取り除くことによって、インタビューの会話を効率的にクリーンアップできます。また、モーフカットを使用すると、インタビューフッテージ内のクリップを効率的に並べ換え、連続したビジュアルの中でジャンプをなくし、流れをスムーズにすることができます。
モーフカットでは、顔のトラッキングとオプティカルフロー補間の高度な組み合わせを使用して、クリップ間のシームレスなトランジションを作成します。モーフカットトランジションを効果的に使用すると、ごくなめらかに切り替わるので、話の流れを途切れさせるような好ましくない休止や語句が元から存在しなかったかのように自然なビデオになります。
映像のつなぎ目の前後で、被写体がカクカクした動きになるけど、中間のコマを自動生成して、滑らかに変化させる機能が「モーフカット」。
(分かりやすいサンプル動画があった。)
つなぎ目の前後のカクカクが消えて、一応連続した映像に見えてる。
モーフカットの使い方
ジャンプカットを活かす
DJのスクラッチみたいに、わざとカクカクさせた効果を狙う場合もある。
↑MCハマーのMVで、冒頭部分に司会がコールする場面がカクカクしてる。
映像を切ってつないでカクカクさせてるけど、これは演出効果として狙っているのでOK。
- ジャンプカットのつなぎ目を消して自然に見せる
- わざとカクカクさせて面白みを出す
狙いとする演出によって、効果を変えたい。つなぎ目の非連続性を消したい場合は、モーフカットで消せる。
状況に応じて、ジェットカット、モーフカットを使い分けてみよう。