ヨーロッパにとんでもなくクールな連中がいました!
→「エストニアン・マフィア」というやつらです。
●「エストニア」という国
エストニアは、ヨーロッパにある小さな国です。
「あ~、そんな国もあったっけ?」程度の認識でしたが、とんでもなくスゴイ国でした!!!
エストニア共和国(エストニアきょうわこく、エストニア語: Eesti Vabariik)、通称エストニア(エストニア語: Eesti)は、北ヨーロッパの共和制国家。
EUそしてNATOの加盟国、通貨はユーロ、人口は134万人。
首都はタリンである。
2007年2月26日から28日に世界で初めて議会選挙に関してインターネットを利用した電子投票を行った。
バルト三国(バルトさんごく)は、バルト海の東岸、フィンランドの南に南北に並ぶ3つの国を指し、北から順に、エストニア、ラトビア、リトアニアである。
3か国ともに、北大西洋条約機構(NATO)および欧州連合(EU)の加盟国、通貨もユーロでシェンゲン協定(シェンゲン圏)加盟国である。
歴史的に、エストニアやラトビアは北欧諸国やドイツと、リトアニアはポーランドとのつながりが深く、また3か国はロシアとも深く関わってきた。
何か歴史で習ったような記憶が、かすかにありますw
●バーチャルリアリティー国家
エストニアの何がスゴイってアンタ、SFみたいな国になっちゃってることです!
エストニアには2つの独立記念日がある。1917年のロシア帝国崩壊後の独立の日、再びソ連への併合を経て1991年、ソ連崩壊後の独立の日。バルト三国でもっとも小さく、人口も沖縄とさして変わらない国は、常に巨大なロシアからの(大戦期にはドイツにも、古くはスウェーデンなどからも)侵略・支配にさらされてきた。
91年に独立し、国家制度を立ち上げるなかで、彼らにとって「再び国土が支配されるかもしれない」という危機感は、ものすごく現実的なものだった。というか、現にそうなるだろうという諦観に近いものすらあったという。
そこで、電子政府と国民IDだった。物理的な政府、人と紙とで行われる行政が占領によって機能しなくなっても、ネットワーク上のソフトウェアとして政府がある限り、IDを持った国民はそこにアクセスし、エストニアという国と同胞に繋がることができる。
物理的な国家が消滅し、国土を追われ他国に移住したとしても、ひとつの国民、ひとつの民族として、繋がっていられるのだ。
現にエストニアの電子政府は、エストニア国内にあるわけではない。世界数か所のデータセンターに分散され、ひとつがダウンしても機能を維持できるようになっている。クラウドという言葉が出る前から、クラウド的な運用を実現している。
エストニアという国は、
・物理的な国
・仮想的な国(ネットワーク上の存在)
という2重構造になっています。
なので、戦争などによって「物理的な国」がなくなっても、ネットワーク上で「仮想的な国」が存在し続けることができるそうです。
民族の存続という巨大なモチベーションがあったから、エストニアはいちはやく電子政府の仕組みを確立し、社会の基盤としてITの普及に努めてきたのだ。
日本や米国のように、電子化すればコストが減り便利になるなんて生易しいモチベーションでは、電子政府などそうは普及しないし、本気で取り組まれもしないだろう。
そんな話だった。
まるでSFのようだった。『日本沈没』後に日本をどう存続させるかというような話が、現実に語られ、すでに実装されている。
あるいは、子供の頃のほほんと抱いていた、21世紀になれば戦争も国境も消え平和な社会になるという夢想への、現実的な回答。EUによる平和的な社会統合が進み、均質化された社会の中でも、エストニア人がひとつのトライブとして、確固たるアイデンティティを持ち続けるためのしくみ。それが国民IDと電子政府なのだ。
感動した。
・戦争しても勝敗がつかない=戦争をやる意味がない。
・世界中のどこに散らばってもエストニア人はつながり合える(助け合える)。
→常人の発想の斜め上を行ってますね!?
巨額の予算を投入してもバグだらけのシステムしか作れない、どこかの国とは大違いだよな~。(マイナンバー制度とは一体何だったのか?w)
●IT教育
検索したら、エストニアのIT教育やIT起業の事情がレポートされていました。
7歳から徹底したIT教育
エストニアは90年代からIT教育を開始し、2012年にはプログラミング教育を初等教育(7歳)で導入しています。
学校によっては「国防」という科目があり、インターネットセキュリティ、サイバーディフェンス、ハッキングを学ぶそうです。
学校以外の学習活動も充実していて、9~11歳を中心に子供向けプログラミング言語であるMIT Scratch、Webコンテンツ作成の学習支援ツール Mozilla Webmaker、プログラミング言語Pythonの入門などを学ぶことができます。
みんな普通にコンピューターやネットワークを道具として使えるようにしてるんですね?
●IT起業
IT教育が盛んなエストニアでは、当然の如くIT起業も盛んです。
インターネット電話サービスの「Skype」もエストニアで誕生しました。
2016年のテーマは「バーチャル国家」・「AI」・「VR/AR」・「IoT」の4つです。
エストニアでは、スタートアップを作って、ヨーロッパにどんどんパワフルに展開して行く創業者たちのことを「エストニアンマフィア」と呼ぶらしいです(良い意味です)。
エストニアでは、積極的に海外展開していく起業家のことを「エストニアン・マフィア」と呼ぶそうです。
●Garage48
エストニアン・マフィアの拠点となる「Garage48」というコワーキングスペースがあるそうです。
ハイテクのスタートアップは、
・ベルリン
などが盛んですが、エストニアも追加しておくべきですね。
世界で最も進んだ電子政府を持つ国、エストニア。未来型のオープンガバメントをいち早く実現し、さらに進化させているこの国の現在の姿を最新情報とともに紹介します。さらに、それを支えるICT技術基盤や電子政府サービスの将来ビジョンも詳細に解説、エストニア政府CIOのターヴィ・コトカ氏による序文も掲載しました。
国民ID番号とeIDカードの配布による最先端の行政システムを実現したエストニアからみた、マイナンバー導入に揺れる現在の日本に対する提言も掲載。今後の行政効率化と電子化に向けた将来像を描いています。
エストニアのIT教育をロールモデル(見本)にして、良い所取りをしたいです。