今日は、デザイン論について学びました。
「デザインとは何か?」
様々な定義がなされている、使い古された言葉だと思いますが、
「デザインの重要な役割は、情緒の伝達」
という考え方があるそうです。
言われてみれば、いちいちごもっとも、というかんじですが、一体どういうこと!?
●佐藤オオキ
世界で活躍している日本人デザイナーで、佐藤オオキさんという方がいます。
佐藤 オオキ(Oki Sato、1977年12月24日 - )は、日本のデザイナー、建築家である。デザインオフィス 「nendo(ネンド)」代表。www.nendo.jp
小さな「!」を人に感じてもらうこと。
私たちの日常には、たくさんの小さな「!」が見え隠れしています。
ただ、それに気づかなかったり、気づいても無意識に、
頭の中でリセットしてしまうことが多いのです。
でも、そういうささやかな「!」こそが、
一日一日を、豊かにしてくれているのだと思います。
だから、私たちnendoは、それらをそっとすくい上げ、
わかりやすいカタチにすることで、日常に還元していきたいと考えます。
nendoのデザインに触れた人に、小さな「!」をじわじわっと感じてもらうこと。
それがnendoの仕事です。
デザインオフィスnendo代表・佐藤オオキ氏が語る脱力デザイン論 - YouTube
佐藤オオキ(2013年11月25日放送)| NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
プロフェッショナル 仕事の流儀 「世界をもっと、心地よく~デザイナー・佐藤オオキ」
(6:06)
お菓子よりも口臭を防ぐ医薬品らしさを強調したデザイン。
大ヒットとなり、メーカーの売り上げ記録を塗り替えた。「ありそう」っていうところが ミソかなって思っていて
そうそう こういうのが欲しかったんだよね
っていうふうに 思えるか思えないかっていうのは
デザインの価値の分岐点かなって 思うことはありますけどね。
(9:40)
心がけていることがある。
「子どものまなざしで見る」本当に素人というか、子どものようなまなざしで物事を見て物事を捉える、
そのためにやっぱり何回も頭を高速でリセットしている感じかもしれないです。
何分かおきにゼロにする、物事を忘れるじゃないですけど、
既成概念っていうのは、常に取り除き続けてる感覚というか。
(17:00)
「人を幸せにするのが、デザイン」
デザインの持つ力は限りがあるけれど
期待されてるのであればそれは全て応えていきたい
というのはありますよね。頑張ってジャンプして10センチしか跳べないクライアントがいて
なんとしても11センチ跳ぼうとしてる姿を目の当たりにすると
なんとか15センチとか20センチ、場合によっては30センチくらい
跳ばせてあげることができないかなって思うのが自分の原動力ですし。
(28:20)
(ジュリオ・カッペリーニ氏の言葉)
情熱がすべてです。
能力も非常に重要ですが、情熱が最も重要です。
(41:00)
「120%の力をぶつけ合ってこそ進化が生まれる」

問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術
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デザインの役割が、「情緒の伝達」であるならば、
その情緒を生み出している源は、「情熱」というわけなのでしょうか?
1 事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。「―豊かな作品」「異国の―があふれる」「下町―」
2 「情動」に同じ。「―不安定」
恐怖・驚き・怒り・悲しみ・喜びなどの感情で、急激で一時的なもの。情緒。
ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。また、その気持ち。熱情。「研究に―を燃やす」「サッカーに―を傾ける」「―家」
●情熱(Passion)
(1)情熱によって、伝えたいメッセージが生じる。
(2)メッセージを可視化したものがデザイン。
デザインから、何かしらのメッセージを受け取ることができなければ、
そもそも伝えたい気持ち、情熱がない、ということになるのかな。
デザインが成立する仕組みについて、考えてみることによって、
デザインの性質について、理解が深まったと思いました。