浜村拓夫(・∀・)作品集

頭の中にあるイメージを表現できるデザイン力が欲しいです(><)

Windows7でDaVinci Resolveの書き出しエラーを解決する方法

無料の動画編集ソフト「DaVinci Resolve」を使ってみたら、さっそくエラーに遭遇しました。

編集した映像をファイルに書き出すとき、Windows10ではエラーにならないのに、Windows7だとエラーが出ました。

解決方法を調べたので、メモしておきます。

 

f:id:hamamuratakuo:20190214011848j:plain

 

 

Davinci Resolve 15でファイルを書き出す方法

(参考)

【DaVinci Resolve 15】6.1 デリバー/クリップを書き出す - YouTube

www.youtube.com

 

jmplanning.net

 

これらの説明通りにやれば、編集した映像データを動画ファイルとして書き出しができます。

 

ファイルの書き出しでエラーが出て止まる場合

しかし、パソコンによってはエラーが出ることがありました。

  • Windows10 → エラーが発生しない。
  • Windows7 → エラーが発生する。

 

Windows7パソコンだと、ファイルの書き出しの途中で、

「記録に失敗しました。エラー:Failed to encode the video frame.」

というエラーメッセージが出て、処理が途中で中断されてしまいました。

 

f:id:hamamuratakuo:20190214013719p:plain

 

検索してみたら、原因と解決方法が紹介されていました。

 

forum.blackmagicdesign.com

 

I can render it out in Quicktime h.264 1080 but when I try the exact same settings to 3840 I get the error.

 

Win. 7 64bit

i7 930

gtx 1060 6gb

12gb ram

 

Windows7をWindows10にアップグレードする

まず、DaVinci Resolve 15自体はWindows10に対応しており、Windows7はサポート外になっているようです。

Windows7で使っている場合は、Windows10にアップグレードすれば解決するようです。

 

You need the latest Windows 10 update to do this.

 

Windows7で書き出す場合は、手動の設定に切り替える

それでもWindows7で使いたい場合は、ファイルの書き出しの設定を変えればOKのようです。

 

He does not want to render on [Encodeing Profile High] - only on Main.

Also you can not put Best in the profile [Quality Restrict to 80000 Kb/s] - works only Hight.

 

この方法でファイルを書き出してみると、Windows7でも大丈夫でした。

 

DaVinci Resolveの画面で見ると、以下の項目になります。

 

「ビデオの書き出し」で「品質」の項目を見ます。 

f:id:hamamuratakuo:20190214013733p:plain

 

「品質」が「自動」の「最高」になっていたら、「制限」を選んで映像のビットレートを「80000Kb/s」以下に設定してみます。

f:id:hamamuratakuo:20190214013745p:plain

 

このように、動画ファイルの書き出しの設定を変更したら、Windows7でもDaVinci Resolveで書き出しができました。

 

フレームレートの最適化

ビットレートの変更の他には、動画のフレームレートを変更しておく方法も有効みたいです。

 

This worked for me: I found it on Reddit

Under advanced render settings: Check "Use optimised media"

 

DaVinci Resolveで、編集したい動画ファイルを読み込むとき、以下のようなメッセージが表示される場合があります。

 

f:id:hamamuratakuo:20190216134653p:plain

 

 

「クリップのフレームレートと現在プロジェクトの設定のフレームレートが一致していません。

タイムラインのフレームレートとビデオフォーマットを合わせて変更しますか?」

と聞いてきたら、普通は「変更しない」で読み込んでいますが、もしもこれでダメだった場合は「変更」を選択してみるのも一手です。

 

フレームレート(1秒間のコマの数)が大きすぎると、ビットレートも大きくなるので、エラーの原因になってしまう場合があるんでしょうね。

 

動画のビットレートとは?

ちなみに、「レンダー設定」を「カスタム」から「YouTube」のプリセットに変えてみたら、ビットレートは「制限 - 10000Kb/s」になっていました。

ビットレートって何でしょうか?

 

aviutl.info

 

動画におけるビットレートとは、「1秒間にどれだけ情報を詰め込んでいるか」という事を表します。

 

解像度が高い動画ほど、高ビットレートが必要になります。(1フレーム/秒当たりの情報量が多くなるので)

 

フレームレートが倍になれば、必然的にビットレートも倍になります。

なぜなら「1秒当りのフレーム数」が倍になるからです。

 

ビットレート=ある一定以上は上げても無駄

ビットレートは上げれば良いというものでもありません。

例えば、元々の画質が100の動画を、超高ビットレートエンコードしたとしても画質は100以上にはなりません。(できても99など)

ビットレート5Mbpsで画質が95なのに、ビットレート10Mbps割り当てても画質が96にしかならないなんて事は良くあります。

こういう場合、ビットレート10Mbpsなんて割り当てても無駄なだけです。

ビットレートは、元動画の画質・音質を維持するためのものです。底上げするためのものではありません。

 

YouTubeビットレートはどれぐらいが良いのでしょうか?

 

support.google.com

 

タイプ 映像ビットレート、標準フレームレート
(24、25、30)
映像ビットレート、高フレームレート
(48、50、60)
2160p(4k) 35~45 Mbps 53~68 Mbps
1440p(2k) 16 Mbps 24 Mbps
1080p 8 Mbps 12 Mbps
720p 5 Mbps 7.5 Mbps
480p 2.5 Mbps 4 Mbps
360p 1 Mbps 1.5 Mbps

 

1Mbps=1000Kbpsで計算すると、DaVinci ResolveのYouTube用プリセットの「10000Kb/s」は10Mbpsに相当します。

 

スマホタブレットの画面なら、1080p程度のサイズでも十分ですね?

高解像度のスマホやパソコンの画面で4K動画のサイズを見るなら、40000Kb/sから80000Kb/sにしておけばいいかな?

 

まとめ

DaVinci Resolve 15をWindows7で使うと、動画ファイルの書き出しでエラーになる場合があります。

 

  • 原因は、画質の設定で、品質が「自動 - 最高」になっていると、勝手に高レートでエンコードされて、Windows7だと対応できないことみたいです。(Window10だとうまくいきます。)
  • 解決策は、映像の品質を「制限」に変更して、ビットレートを80000Kb/s(80Mbps)以下に変えることです。
  • 他には、編集素材の動画ファイルを読み込むときに、「フレームレート」を変更して、DaVinci Resolveのプロジェクト設定に合わせておくことも必要になるみたいです。(フレームレートが大き過ぎる場合、小さくする)

 

4K動画じゃなければ、この程度の対策で十分でしょう。

2020年にはWindows7のサポート期間が終了するので、それまでにWindows10にアップグレードしておくことが根本的な解決方法ですね。

 

 

 

www.blackmagicdesign.com

 

hamamuratakuo.hatenablog.com

 

カラーコレクションハンドブック第2版 -映像の魅力を100%引き出すテクニック-

カラーコレクションハンドブック第2版 -映像の魅力を100%引き出すテクニック-