「Ableton Liveによるトラックメイキング」の第7章「Technoトラックの制作」を読んでみます。
「テクノ」というジャンルは、どんな音楽なのでしょうか?
テクノとは?
テクノポップ(Technopop/Techno Pop)は、シンセサイザー・シーケンサー・ヴォコーダーなどの電子楽器を使ったポピュラー音楽。
1970年代後半から日本で使われた音楽用語で、日本独自表現である。
テックハウス (Tech House) は、テクノとハウスの中間に位置する音を意味するエレクトロニック・ダンス・ミュージックの一ジャンル。
音については、ハウスの発祥地のイリノイ州シカゴと、テクノの発祥地であるミシガン州デトロイトが隣同士に位置したため、テックハウスという言葉がない頃からテクノとハウスが融合した音がシカゴとデトロイト双方に存在した。
テクノは、デトロイト・テクノや、日本の電子楽器を使った歌謡がルーツのようです。
デトロイトは、かつて自動車産業で栄えた都市でしたが、アメ車が売れなくなって衰退しました。荒廃した文化の中から生まれた、時代の申し子だったのかも!?
テクノ/テックハウストラックの音作り
(p.124)
テクノは、1980年代のデトロイトテクノのDJ、Juan Atkinsから意識的に使われ始めたスタイルで、それ以前のハウスミュージックに似ているものの、よりシンセサイザー、未来的なイメージに傾倒したものです。
その後、イギリス、ドイツ、日本など世界各地でこれに呼応するムーブメントが生まれ、ミニマルテクノ、テックハウス、クリックハウスなどサブジャンルを生み出して現在に至っています。
本章では、こうしたテクノの基本的なトラックメイキングをLiveで行う方法について解説していきます。
ビートは基本的な四つ打ちを中心として、定番のRoland TR-909を使った音作りについても解説。
ベースの音作りやべースラインの作り方も紹介します。
メインとなるシンセサイザーについては、SimplerやAnalogの音源を使う音作り、打ち込み方などを解説します。
そして音量、エフェクト、あるいはコードを動かす展開の付け方をいろいろと紹介します。
これらのパートができたら、エフェクターで音色やバランスを整えてミックスダウンしてトラックを仕上げます。
こうして一連の作業をマスターしたら、自分なりの方法を開発していくとトラックメイキングがより楽しくなるでしょう。
Techno / Tech Houseの代表作
(p.125)
トラックメイカーが選ぶTechno / Tech Houseの代表作
DJ NOBU / Nuit Noire
日本でもっとも勢いのあるテクノDJが世界をツアーして追求した最新のテクノサウンド。
- アーティスト: DJ Nobu,Donato Dozzy,Eduardo De La Calle,Terrence Dixon,Tobias
- 出版社/メーカー: BITTA
- 発売日: 2015/06/17
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Kaoru Inoue / The Dancer
テクノとハウス両方のフィールドを行き来する作品で、広い意味でテクノでもありハウスでもある。
Aphex Twin / Syro
テクノ界の鬼才による13年ぶりのフルアルバム。
ハードウェア回帰したサウンドが今っぽい。
Syro [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC444)
- アーティスト: APHEX TWIN,エイフェックス・ツイン
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / WARP RECORDS
- 発売日: 2014/09/24
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(※この曲はエレクトロニカの代表作でも紹介されていました。)
Jeff Mills / EXHIBITIONIST 2 (DVD)
本人自らROLAND TR-909を使用したトラックメイキングを実演・解説する貴重な資料。
Exhibitionist 2 (Japan Edition) [DVD]
- アーティスト: ジェフ・ミルズ
- 出版社/メーカー: SMD jutaku(SME)(D)
- 発売日: 2015/09/09
- メディア: CD
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Nina Kraviz / DJ-Kicks
いま一番勢いのあるクロアチア出身の女性DJによるMIXCD。
ヨーロッパ特有のミニマルなサウンドが特徴。
まとめ
シンセサイザーを使えば、従来の楽器にはない音色も作れます。
Ableton Liveは、Max for Liveを使えば、いろんな音色が作れるようです。
Max(マックス)は、サンフランシスコのソフトウェア企業Cycling '74が開発・保守している音楽とマルチメディア向けのグラフィカルな統合開発環境(ビジュアルプログラミング言語)である。
近未来的なイメージの新しい音楽を作りだせるのが、テクノの長所でしょうか?
(クラシックの名曲をテクノでリバイバルするのも一考)
本書を参考にして、テクノの音作りのコツを学んでみたいと思います。
Ableton Liveによるトラックメイキング 基本から実践スキルまで
- 作者: 齊藤義典,横川理彦,KABEYAM,竹内一弘,Koyas,NAO,山道晃
- 出版社/メーカー: グラフィック社
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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