浜村拓夫(・∀・)作品集

頭の中にあるイメージを表現できるデザイン力が欲しいです(><)

いつも「時間がない」あなたに

いつも「時間がない」あなたに

という本を読みました。(→目次や内容をメモ)

 

いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学

いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学

 

 

●目次

序章

 欠乏は人の心を占拠する
 元祖欠乏の科学
 招待状

 

第1部 欠乏のマインドセット

 

 第1章 集中とトンネリング

  持てるものを最大限に活用
  集中ボーナス
  トンネリング
  無視のプロセス
  トンネリング税

 

 第2章 処理能力への負荷

  ここは騒がしい
  認知能力
  実行制御力
  収穫
  その他の欠乏
  欠乏と心配ごと
  処理能力への負荷が意味すること

 

第2部 欠乏が欠乏を生む

 

 第3章 荷づくりとスラック

  トレードオフ思考
  スラック
  貧しいミツバチと裕福なドロバチ
  スラックで何を買うか
  失敗する余地
  欠乏とスラック

 

 第4章 専門知識

  欠乏の影響
  知覚について少し
  ほんとうのところ、いくらかかるのか?
  解釈
  機会費用

 

 第5章 借金と近視眼

  トンネリングと借金
  《ファミリー・フュード》
  将来を無視する
  計画できない

 

 第6章 欠乏の罠

  ジャグリング
  脱出
  問題の根
  ショック
  ごちそうと飢餓
  異なる種類の欠乏の罠
  希望の兆し

 

 第7章 貧困

  みんな見て見ぬふりの問題
  みんな見て見ぬふりの問題と向き合う
  子育て
  いろいろな意味での貧しさ
  処理能力への負荷が犯人?

 

第3部 欠乏に合わせた設計

 

 第8章 貧困者の生活改善

  貧困者の行動
  効果のないインセンティブ
  処理能力は高くつく
  処理能力は生み出せる
  根絶の難しい問題

 

 第9章 組織における欠乏への対処

  スラックはつねに軽んじられる
  スラックと無駄
  マーズ・オービター
  火消しの罠
  ほんとうに貧しい資源に対処する
  〈紅花〉
  ビジネスにおける荷づくり

 

 第10章 日常生活の欠乏

  トンネルのなかには何が?
  ほったらかし
  心がけ
  連結と決定のタイミング
  処理能力を効率よく使う
  処理能力は変動する
  思わぬ障害
  豊かさの問題
  スラックの必要性

 

結論
 豊かさ

 

謝辞

 

訳者あとがき

 

原注

 

●ことわざ

本書には、ことわざっぽい文がちょいちょい挟まっています。

面白い言葉もあったのでピックアップ!

 

(p.7)

アリがそんなに働き者なら、どうしてあんなふうに時間をつくってピクニックに出かけるのかしら?

――マリー・ドレスラー、アカデミー賞受賞女優

 

(p.8)

計画を立てるのは気分がいい。当然だ。かつてヴォルテールがこう言った。

「あらゆる喜びは思いちがいから始まる」

 

(p.31)

ホッブス「物語のアイデアはもう浮かんだかい?」

カルビン「創造性は蛇口をひねれば出てくるようなものじゃないんだ。そういう気分にならないと」

ホッブス「それはどういう気分なんだ?」

カルビン「土壇場のパニック」

――ビル・ワターソン『カルビンとホッブス(CALVIN AND HOBBES)』

 

(p.52) トンネリング税

速読の講習を受けて、『戦争と平和』を20分で読んだ。ロシアに関係する本だった。

――ウッディ・アレン

 

(p.84) その他の欠乏

そのころ、私は自分の脳の一部しか使っていないのに成功しているのだと気づいた。

10パーセントは学校のこと、10パーセントは娘のこと、そしてたぶん10パーセントは家族の危機と病気のことにあてられていたが、私の知力の残り70パーセントは、つねに食べ物のこと――ブドウのカロリー計算、満腹になる大量のポップコーン、偽薬としての水の賢い使い方――に注がれていたのだ。

「その70パーセントをもっと賢く使ったら、私はあとどれだけのことができるかしら?」

――ナタリー・クッシュ「プリマドンナもふっくら女性」(“The Fat Lady Sings”)

 

(p.97) トレードオフ思考

最新式の重爆撃機1機にかかる費用で建造できるものは、30以上の町に近代的なれんが造りの学校、人口6万人の町に電力を供給する発電所を2基、十分な設備を備えた立派な病院を2棟、またはコンクリートの高速道路を80キロあまり。

戦闘機1機で小麦1万4000トン。

駆逐艦1隻で8000人以上の住宅。

――ドワイト・アイゼンハワー、1953年

 

(p.106) スラックで何を買うか

家は荷物の山に覆いをかけたものにすぎない。

――ジョージ・カーリン(訳注:アメリカのコメディアン)

 

(p.118)

「人の豊かさは気にしないでいられるものの数に比例する」

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー

 

(p.142)

最低限の生活必需品を手にするのにたえず悪戦苦闘しなくてはならないと思うと、将来を考える意欲はいっさいわかず、努力する意欲を奪われるばかりだ。

――ジェイコブ・リース『住む世界がちがう人たちの暮らし(HOW THE OTHER HALF LIVES)』

 

(p.163)

時間があればどこだって徒歩圏内だ。

――スティーヴン・ライト

 

(p.192)

誰かを批判する前に、その人と同じ境遇を体験するべきだ。

そうすれば、冷静に相手の立場をわかって批判することになる。

――ジャック・ハンディー、《サタデー・ナイト・ライブ》放送作家

 

(p.288)

知識の島が大きくなるにつれ、無知の海岸も伸びる。

――ジョン・A・ホイーラー(アメリカの物理学者)

 

●人生は有限

人間の寿命が無限にあれば、いくら時間を無駄遣いしても、全然気にしなくて構いませんね?

でも、実際には、死なない人間なんていないから、持ち時間は有限なんだよねー><

 

生きている間にやっておくべきこと、やっておきたいことがあるなら、サッサと片付けていかないと、最後は「時間切れ」という結末を迎えることになるでしょう。

 

ないものねだりはできない。

「時間が足りない」という状況を打破するには、どうしたら良いのでしょうか?

 

hamamuratakuo.hatenablog.com

 

■足りないことばかりに気を取られて、スラックを確保するのを忘れていないだろうか
トンネリングによって近視眼的な対策にこだわり、悪循環に陥っていないだろうか
■足りないのは実は処理能力ではないだろうか

 

本書を参考にして、「欠乏」(scarcity)に対処する方法を改善していきたいと思います。