浜村拓夫(・∀・)作品集

頭の中にあるイメージを表現できるデザイン力が欲しいです(><)

「時間が足りない」と感じたときの対処法

いろいろな制作物を作っているときに、よく「時間が足りない」と感じています。

 

・予定に対して、実行できた分量が少ない。

成果=作業時間×作業の密度(集中度)という関係が成り立つ場合、作業時間を増やせば、成果も上げられる。

と単純に考えていたのですが、どうやらそうでもないという話がありました。

 

susumu-akashi.com

 

いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学は、忙しすぎて時間がない、と公言してはばからない行動経済学者のセンディル・ムッライナタンとエルダー・シャーフィルが、あえて時間を取り分けて書いた「欠乏」についての本です。

 

Sendhil Mullainathan - Wikipedia 

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Eldar Shafir - Wikipedia

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いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学

いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学

 

 

Scarcity: Why Having Too Little Means So Much

Scarcity: Why Having Too Little Means So Much

 

 

常に予定に追われて、「いつも時間がない人」

 

「いつも時間がない人」をはじめ、何かが足りないことで慢性的に悩んでいる人にとって、根本的な解決策

 

「いつも時間がない」人が考えるべき3つのこと

1.スラック、2.トンネリング、3.処理能力です。

 

●スラック

スラックとは何でしょうか。

端的に言えば、それは、余裕のことです。

スラックとはゆるみたるみを意味する言葉です。

たとえばスーツケースに物を入れたときの空きスペースのようなものです。

 

どんな場合にも、システムがうまく機能するためには、スラックという空きスペースが不可欠なのです。

それはシステムの柔軟性を保つためであり、更新データのように、今後入ってくる可能性のあるものを受け入れるためでもあります。

 

そのような予期すべき予定外のできごとのために、スケジュールに余裕をもたせ、スラックを用意しておくなら、スケジュールの組み換えに時間を使わずにすみます。

余裕を持たせておくことが、スムーズな対応につながり、かえって時間の節約になるのです。

 

・忙しいときほど、スケジュールに余裕を持たせる。

・予定に空白を確保しておく。

・予定外のできごとが発生しても、スケジュールの調整に時間と取られずに済む。

・余裕を確保することは、時間の節約になっている。

 

スケジュールを組むとき、必ずバッファー(予備の空白期間)を持たせておくべきですね。

→これは以前、プロジェクト管理で学びました。

(工期2倍の法則=1週間かかる作業があったら、顧客には2週間かかると言っておくw)

 

●トンネリング

トンネリングとは、視野が狭まることです。

あまりに集中するあまり、まわりにあるものが目に入らなくなり、ただ一つ、目の前につづくトンネルの中の一点だけしか見えません。

 

何かに追い立てられていると、人はトンネリング状態になります。

トンネリング状態は、その問題を解決するために人を一心不乱に突き動かすという点では役立ちます。

しかし問題が複雑な場合にトンネリングが生じると、真の解決策に気づかないまま、実りのない努力を続ける悪循環に陥りかねません。

 

トンネリングから抜けだして、真の解決策を知るには、冷静な他者の観点から物事を見なければなりません。

それには、セント・ジョンズ病院のように、外部の専門家にアドバイスしてもらうことや、その分野の専門的な本を読んで、自分が気づかなかった意見に触れてみることが大切です。

一番やってはいけないのは、トンネリング状態の自分の頭だけでぐるぐる考え続けて、他人の意見を頭ごなしに否定して耳を塞ぐことです。

 

・作業効率がどんどん落ちていく悪循環は、トンネリングの状態。

・いったんトンネルから出て、第3者の視点で見直す。

・外部の専門家に意見を聞いたり、専門書を読んで気付きを得る。

・他人の意見を頭ごなしに否定してはいけない。

 

他人の話を聞けるか、聞けないか?を基準にして、今の自分の状態を判断すれば、トンネリングの状態=悪循環に陥っているかどうか?を判定できそうです。

 

私は傲慢な性格なので、他人の話をまずは聞くように努めたいと思います。

(聞いた話を採用するかどうかは、また別w)

 

●処理能力

スラックを用意したり、トンネリングから抜けだしたりすることは、単にこじれた問題を解きほぐす以上の効果があります。

それは、処理能力の向上という点です。

 

わたしたちが「いつも時間がない」と感じるとき、それは本当に「時間」が足りないのでしょうか。

実際には「時間」ではなく「処理能力」が足りない場合が少なくありません。

 

ワォ~! ど直球の指摘で、耳が痛いです!><

 

×「時間」が足りない

○「能力」が足りない

 

結果が出ないのは、時間が足りないからじゃなくて、アホだからwww

それを言っちゃ~おしめえよ!ってなもんですが、どうすりゃいいのさ?(・∀・)

 

睡眠を削り、仕事を増やすなら、脳が過労状態になり、処理能力が低下します。

すると、仕事を終わらせるのに前より時間がかかるようになり、勤務時間を増やす前よりさらに時間が足りなくなるのです。

 

もちろん睡眠不足も処理能力を低下させますが、それ以上に心配や思い煩いのほうが、処理能力を低下させるのです。

驚くべきことに、何かが足りないという欠乏に気を取られて、心配や思い煩いで頭がいっぱいになっている人は、IQも一段階下がることがわかっています。

これは「平均」レベルにある人が知的障害との境界線」まで下がるほどの変化です。

 

何かが足りないと感じたとき、実は足りないのは処理能力ではないか、と考えてみるのは大切です。

 

処理能力を確保するのに必要なのは、しっかりとした睡眠、食事、健康管理、レクリエーションのための時間を取り分けることです。

「いつも時間がない」人がそれらに時間を取り分けるのは勇気のいることですが、結果として処理能力が上がって、時間が節約されるようになるのです。

特に心配ごとや思い煩いで頭がいっぱいになっている人は、有名なGTD(Getting Things Done)が役立つかもしれません。

 

・処理能力を低下させる要因は、心配や思い煩いなど、メンタル面が大きい。

・睡眠、食事、健康、リフレッシュなど、フィジカル面のケアも大事。

・処理能力が上がれば、結果的に時間も節約できる。

・心配事を割り切るテクニックとして、GTDなどが役立つ。

 

IQが下がると「知的障害」に近くなる、という話は分かるような気がします。(涙)

→プログラミングを延々と続けていると、ものが考えられない状態=無思考の状態に陥り、プログラミングができなくなるときがあります。(脳内のブドウ糖が無くなったとか?)

 

処理能力は、常に変動しているものとみなして、リフレッシュに努めよう。

 

GTDは以前やってみたことがあるけど、GTD自体が面倒くさくて、長続きしませんでした。

今は、GTDをもっとシンプルな形にしたToDo/Doneリストを使っています。

 

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●まとめ

■足りないことばかりに気を取られて、スラックを確保するのを忘れていないだろうか

■トンネリングによって近視眼的な対策にこだわり、悪循環に陥っていないだろうか

■足りないのは実は処理能力ではないだろうか

 

この3つを意識して、作業してみよう。