動画を作成するとき、BGMをオリジナルで用意したくて、DTMをちょっとかじってみました。
デスクトップミュージック(desktop music 、略称:DTM)とは、パソコンと電子楽器をMIDIなどで接続して演奏する音楽、あるいはその音楽制作行為の総称。
"DTP"(デスクトップパブリッシング)をもじって作られた和製英語である。英語圏では同一の事柄をComputer Musicと呼ぶ。
コンピューターという便利な道具を使えば、音楽の作成も手軽になります。
●小学校でDTM
最近は、小学校でプログラミング等、コンピューターの利用方法を教える動きがトレンドになっていますが、DTMも取り入れるようです。
VOCALOID Educationは子供向けのソフトであるため、一般ユーザー向けのVOCALOIDよりもシンプルな画面UIが特徴だ。
画面左にピアノを模した鍵盤があり、ドラッグ&ドロップでノート(音符のようなもの)を譜面上に並べていく。
1つ1つの音に文字を入力し、再生ボタンを押すとボーカロイドが歌ってくれる仕組みだ。
旋律は複数入力でき、合唱(合奏)も可能。
音楽記号が読めなくても直感的に作曲でき、楽譜に対する苦手意識を軽減できるとしている。
iOS向けのVOCALOIDアプリや、既存のVOCALOIDを授業に導入している学校は既にあり、本社のある静岡県浜松市を中心に事例が増えてきているとのこと。
同社の調査によると、授業で学級歌を創作した7割以上の児童が「今後も曲作りを続けてみたい」と答えた小学校もあるなど、満足度は高いようだ。
「作曲を通して子供たちに音楽の楽しさを知ってもらい、自信を持ってもらいたいですね。今まで音楽創作の授業がしづらいと感じていた若い先生を中心に、VOCALOIDへの注目が集まってます」(説明員)
VOCALOIDで作成した音楽がWeb上で有名になったり、カラオケに導入されるなど、ITの進化で昔に比べて格段に音楽創作のハードルは下がっている。
要するに、
・「打ち込み」(データ入力)
・「自動演奏」(シーケンサー)
の機能があれば、最低限OK?
ボーカロイドは、歌も機械で歌わせることができるけど、
音楽の授業で使うなら、歌は自分で歌っても良いんじゃないかなー?
→歌い方の練習にもなるしねw
●カリキュラム案
作曲の知識がなくて、楽器も演奏できない段階から始めるなら、どんなステップで音楽を勉強したら良いでしょうか?
音楽の素人が作曲する場合の作業フローを考えてみました。
(1) 鼻歌でメロディーを演奏して、録音する。
(2) 録音した音を聴きながら、ピアノで音程を確かめる。
(3) 確認した音程を、楽譜に書き出す。
道具を使う前にできることはたくさんあって、まずは「人間が楽器になる」こと。
・歌や音楽を、人間の声やハミング(鼻歌)で演奏する。
・声で楽器の演奏を真似する → ヒューマンビートボックス、ボイスパーカッション
次に、機材を使って、録音したり、DTMをやったりする。
・歌声や鼻歌を録音して、音程を確かめながら「打ち込み」(DTM)をやる
・DTMで自動的に、楽譜を作成したり、演奏(再生)をやらせる
ここまでで、とりあえずは「作曲」ができるようになっているはず?
これに飽き足らず、もっと発展させたければ、本格的な音楽教育に進めると思います。
次に、従来からの音楽教育の内容として、
・実技: 楽器の演奏方法を練習する(ピアノやギター、ドラムなど)
・理論: ソルフェージュ(楽譜の読み方、聴いた音を音符にする練習)
・歌: 声楽(歌い方の練習)
・舞踏: 作曲した音楽でダンスを楽しむ
とかやれば、スムーズに進むでしょうか?
つまり、子ども向けの音楽教育で、最初の段階にDTMを入れたら、音楽や作曲の楽しみが得られて、モチベーションアップにつながると思われます。
リトミック(フランス語: rythmique、英語: eurhythmics、ユーリズミックス、ユーリトミクス)とは、19世紀の末から20世紀初頭にかけて、新教育運動の絶頂期にスイスの音楽教育家で作曲家でもあったエミール・ジャック・ダルクローズが開発した音楽教育の手法。「ダルクローズ音楽教育法」ともいう。
エミール・ジャック=ダルクローズ (Émile Jaques-Dalcroze, 1865年7月6日 - 1950年7月1日)はウィーン出身のスイスの作曲家・音楽教育家。運動を通じて音楽を学び経験するという、音楽学習の方法論の一つであるリトミック(仏rythmique)を発展させた。
ダルクローズ理論は、「動きを通じて音楽の諸概念を教える」という理論である。身体そのものをよく調律された楽器へと変えることが、確かで鮮やかな音楽の基礎を身につけるのに最も適しているとダルクローズは考えた。
商業面では、最近EDM(ダンス用の音楽)の需要が伸びているので、体育ではなく音楽の授業にダンスを組み込むことで、DJとか娯楽産業の仕事に就職するときにも、役立つと思われます。
●STEAM教育に「音楽」も入れる
IT産業で稼ぐ欧米では、人材育成に余念がありません。
日本でも時代遅れにならないように、教育改革を頑張っているみたいです。
アメリカでは、「STEM」とか「STEAM」というコンセプトで、IT教育を推進しているようです。
STEM教育とは、サイエンス(science)、テクノロジー(technology)、エンジニアリング(engineering)、数学(math)に重点を置いた教育です。
STEM教育は、この4つの分野で多くのリーダーを育成し、アメリカ経済の牽引役となる人材を、社会へ輩出することを目的としたプログラムです。
「STEM」にアート(Art)も入れたのが「STEAM」とのこと。
「STEAM」の「A」=Artは(デザイン思考を反映した)可視化のスキルを習得することだと考えていました。
具体的には、イラストを描く能力等です。
しかし、この「Art」には、「音楽」の才能も含めて良いのではないか?と思いました。
なぜかと言うと、現段階では、
・CG(コンピューターグラフィックス)を制作するのはまだ難しいけど、
・DTM(コンピューター音楽)を制作するのはCGに比べて容易
だと思われたからです。
小学校でプログラミングやDTMを教えてくれるようになったら、
もう1回小学校からやり直したい
かも(笑)
教科書も、音楽を聴くだけで勉強できるようになっていたら、楽チンだよな~www
●読譜
小学校の音楽教育の記事を見てたら、こんなコメントもありました。
小学生が“ボカロ”で作曲? 教育向け「VOCALOID」で音楽の授業が変わる
夏野 剛 慶應義塾大学 特別招聘教授
すばらしい。ポールマッカートニーも楽譜は読めないし、ね。
ビートルズのポール・マッカートニーさんが楽譜を読めないとは意外でした!
(知らんかった)
まあ、楽器が弾ければ、楽譜なんか関係ないとも言えますね?
→ 音楽の授業は、もっと楽しくできるはず!?(・∀・)