有名人の語録で、なるほどなー!と思う話があったので、英語の教材にしてみました。
元ネタは「スティーブ・ジョブズ 最期の言葉」という話です。
・STEVE JOBS (founder of Apple) Last Words before he died | Conspiracyclub
●英文と日本語文
<00>
STEVE JOBS Last Words
スティーブジョブス最後の言葉
<01>
I reached the pinnacle of success in the business world.
私は、ビジネスの世界で、成功の頂点に君臨した。
<02>
In others'eyes, my life is an epitome of success.
他の人の目には、私の人生は、成功の典型的な縮図に見えるだろう。
<03>
However, aside from work, I have little joy.
しかし、仕事をのぞくと、喜びが少ない人生だった。
<04>
In the end, wealth is only a fact of life that I am accustomed to.
人生の終わりには、富など、私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。
<05>
At this moment, lying on the sick bed and recalling my whole life, I realize that all the recognition and wealth that I took so much pride in, have paled and become meaningless in the face of impending death.
病気でベッドに寝ていると、人生が走馬灯のように思い出される。
私がずっとプライドを持っていたこと、認められることや富は、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている。
<06>
In the darkness, I look at the green lights from the life supporting machines and hear the humming mechanical sounds, I can feel the breath of God and of death drawing closer …
この暗闇の中で、生命維持装置のグリーンのライトが点滅するのを見つめ、機械的な音が耳に聞こえてくる。
神の息を感じる。死がだんだんと近づいている…
<07>
Now I know, when we have accumulated sufficient wealth to last our lifetime, we should pursue other matters that are unrelated to wealth …
今やっと理解したことがある。
人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。
<08>
Should be something that is more important:
もっと大切な何か他のこと:
<09>
Perhaps relationships, perhaps art, perhaps a dream from younger days …
それは、人間関係や、芸術や、または若い頃からの夢かもしれない…
<10>
Non-stop pursuing of wealth will only turn a person into a twisted being, just like me.
終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。
私のようにね。
<11>
God gave us the senses to let us feel the love in everyone's heart, not the illusions brought about by wealth.
神は、誰もの心の中に、富みによってもたらされた幻想ではなく、愛を感じさせるための「感覚」というものを与えてくださった。
<12>
The wealth I have won in my life I cannot bring with me.
私が勝ち得た富は、(私が死ぬ時に)一緒に持っていけるものではない。
<13>
What I can bring is only the memories precipitated by love.
私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ。
<14>
That's the true riches which will follow you, accompany you, giving you strength and light to go on.
これこそが本当の豊かさであり、
あなたとずっと一緒にいてくれるもの、
あなたに力をあたえてくれるもの、
あなたの道を照らしてくれるものだ。
<15>
Love can travel a thousand miles.
愛とは、何千マイルも超えて旅をする。
<16>
Life has no limit.
人生には限界はない。
<17>
Go where you want to go.
行きたいところに行きなさい。
<18>
Reach the height you want to reach.
望むところまで高みを登りなさい。
<19>
It is all in your heart and in your hands.
全てはあなたの心の中にあり、全てはあなたの手の中にあるのだから。
<20>
What is the most expensive bed in the world?
"Sick bed" …
世の中で、一番高くつくベッドは、何か知っているかい?
シックベッド(病床)だよ。
<21>
You can employ someone to drive the car for you, make money for you but you cannot have someone to bear the sickness for you.
あなたのために、運転手を誰か雇うこともできる。
お金を稼いでもらうことも出来る。
だけど、あなたの代わりに病気になってくれる人は見つけることは出来ない。
<22>
Material things lost can be found.
物質的な物はなくなっても、また見つけられる。
<23>
But there is one thing that can never be found when it is lost?
"Life".
しかし、一つだけ、なくなってしまったら、もう見つけられない物がある。
人生だよ。命だよ。
<24>
When a person goes into the operating room, he will realize that there is one book that he has yet to finish reading?
"Book of Healthy Life".
手術室に入る時、その病人は、まだ読み終えてない本が1冊あったことに気付くんだ。
それは、「健康な生活を送る本」
<25>
Whichever stage in life we are at right now, with time, we will face the day when the curtain comes down.
あなたの人生が今どのような段階にあったとしても、誰もが、いつか、人生の幕を閉じる日がやってくる。
<26>
Treasure Love for your family, love for your spouse, love for your friends …
あなたの家族への愛情を大切にしてください。
あなたのパートナーへの愛情を大切にしてください。
あなたの友人への愛情を大切にしてください。
<27>
Treat yourself well.
自分を大事にしてください。
<28>
Cherish others.
他の人を大切にしてください。
良い話だな~!と思ったので、せっかくなら英語学習に役立ててみたいと思いました。
●スラッシュリーディング
外国語を勉強する際、「スラッシュリーディング」という練習法が有効です。
日本のスラッシュリーディング第一人者は、ダン上野先生です。
「膠着語」である日本語に慣れている日本人が、「屈折語」であるインド・ヨーロッパ語族の言語(英語など)の語順に慣れるために、スラッシュリーディングが役に立ちます。
膠着語 日本語など
孤立語 中国語など
ダン上野先生が提唱したSIM式(同時通訳方式)の英語教材を使えば、簡単にスラッシュリーディングを練習できますが、やり方は単純なので、自分でも好きな教材を用意できます。
●教材の作り方
狙いは、次の2点です。
・英文と和訳を交互に並べる。
・オーディオブックのように、聞き流すだけでも英語の勉強になる。
上記動画の作り方
(1) 原稿となる英文と訳文を用意する。
(2) 音声読み上げソフトで、文字を音声に変換する。
(3) Photoshopなどで、字幕の画像ファイルを用意する。
(4) 必要に応じて、背景となる画像や動画、BGMを用意する。
(5) iMovie(Mac)で、音声+字幕+背景+BGMをつなげる。
以上で完成!
補足:
(2)は、Windows上でBalabolkaという音声合成ソフトを使いました。
Balabolkaで作れる音声ファイルは、WAV形式です。
iMoiveでは、WAV形式の音声ファイルが使えないため、MP3形式の音声ファイルに変換しておきます。
(3)の字幕は、PNGファイルで用意しました。
iMovieには、二つの動画(または画像)を重ねて合成する機能(グリーンバック、ブルーバック)があります。
後から追加する動画(または画像)の背景色を、緑や青にしておくと、綺麗に合成できます。
なので、字幕を作るときの背景色は緑にしました。
(↓こんなかんじです。)
今回の動画のサイズは、HD(1280×720ピクセル)にしたので、用意しておく字幕や背景も、同サイズにしておきます。
●TED
ちょっとイイ話の英語版は、TEDなどのスピーチを探せば、いろいろ見つけられそうです。
英語教材動画の作り方はワンパターンなので、できれば自動化したいところです。
【追記】 2016/11/07
上記の「(2) 音声読み上げソフトで、文字を音声に変換する。」について補足します。
音声ファイルを作るときに、英語の音声と日本語の音声を別々に分けて作りました。
・英語の音声はファイルは、Balabolka+Zira Pro(英語の女性の声)
・日本語の音声ファイルは、Balabolka+Haruka(日本語の女性の声)
で作ります。
英語の文章を1段落ずつ、Balabolka+ZiraProで英語の音声ファイルに変換して、できたファイルに「00e.mp3」「01e.mp3」…「28e.mp3」のような名前をつけて保存します。
日本語の文章を1段落ずつ、Balabolka+Harukaで日本語の音声ファイルに変換して、できたファイルに「00j.mp3」「01j.mp3」…「28j.mp3」のような名前をつけて保存します。
このとき、英語と日本語の両方をZiraProで発音させることはできないので、ご注意ください。
ZiraProは英文のみを朗読できます。ZiraProに日本語の文章を入力しても日本語の朗読はできません。
Harukaは日本語の朗読ができます。Harukaは英文の朗読も若干できるようですが、発音はメチャクチャです。
なので、英語と日本語で役割分担を変えて、英語はZiraProに朗読させて、日本語はHarukaに朗読させます。
これって、結構手間ですよね!?
コンピューターのソフトの機能の問題で、英語も日本語も1つのソフトでやれたら便利じゃん!とは思いますが、現状ではそうなっていないので、仕方なく上記のような方法で別々に作業しました。
あとは、出来上がった英語の音声ファイルと、日本語の音声ファイルを、iMovie上で交互に並べて連結します。
iMovieの画面の下に、「合成画像のトラック」「映像トラック」「音声トラック」が3つ重なって表示されています。
一番下の濃い緑色の帯の部分が「音声トラック」で、ここに左側(0秒の位置)から順番に、
「00e.mp3」(英語のタイトルの音声ファイル)
→「00j.mp3」(日本語のタイトルの音声ファイル)
→「01e.mp3」(英語の第1段落の音声ファイル)
→「01j.mp3」(日本語の第1段落の音声ファイル)
→「02e.mp3」(英語の第2段落の音声ファイル)
→「02j.mp3」(日本語の第2段落の音声ファイル)
→…
という具合に、英語と日本語の音声ファイルを交互に並べて、配置しています。
これを手動でやっていたので、とても面倒でした!(><)
他のやり方が分からなかったので、力技で連結しましたが、もっと他にスマートなやり方があるかも?と予想しています。
以上、英語と日本語の音声ファイルの作り方、並べ方、結合の方法について付記しました。