浜村拓夫(・∀・)作品集

頭の中にあるイメージを表現できるデザイン力が欲しいです(><)

作品13 ウイスキーの広告

ウイスキーの広告を作ってみました。

商品は、「タリスカー」というシングルモルト・ウイスキーです。

 

f:id:hamamuratakuo:20150810181540j:plain

 

広告のコンセプトワークでは、M2層~M3層への訴求を検討しました。

ウイスキーの広告コンセプト - 浜村拓夫(・∀・)作品集

M2層 35-49歳の男性
M3層 50歳以上の男性

 

A: 酒を飲まない人 → M1、F1 → ブライトテイスト
B: 酒を飲む人 → M1~M3、F1~F3 → アクアテイスト
C: ウイスキーを飲む人 → M2、M3 → クリスタルテイスト
D: タリスカーを飲む人 → M3 → アーステイスト
というセグメントでざっくりと分けて、テイストを割り当ててみます。

 

売上げに即貢献しそうなC、Dへのアプローチをまず強化して、
次に新規顧客獲得のためA、Bへのアプローチに取り組んでみましょう。

 

●写真の加工

ウイスキーのボトルは、撮影された写真素材をPhotoshopで切り抜きました。

写真の使い方には、「角版」「丸版」「切り抜き」というパターンがあります。

(参考)角版、丸版、切り抜きどう使う?/機関誌づくりブログ/第一資料印刷株式会社

 

・角版(かくはん)→撮影した写真を四角形にして使う。撮影時の背景も入っている。

・丸版(まるばん)→撮影した写真を丸にして使う。撮影時の背景も入っている。

・切り抜き→撮影した写真から、被写体だけを切り抜いて使う。撮影時の背景は入っていない。

 

この広告のボトルは、「切り抜き」という使い方ですね。

Photoshopで光彩を付けて、ボトルに後光を入れてあります。(オレンジ色のボンヤリした光)

 

背景は、スカイ島の海の写真です。

すでにトリミング(大きさの調整)済の写真だったので、加工はカラーをモノクロにしただけ。

 

商品はカラー、背景はモノクロにすることによって、色情報の多い商品の方が目立つようにしてみました。

商品の位置ですが、岩の上に乗っかる形になっており、このままでは、大きさに違和感が残りました。

=ボトルが大きく映っており、本物っぽく見えない。

=岩に対して、ボトルはもう少し小さくても良かった。

 

「TALISKER」という商品名は、見た人に覚えてもらいたかったので、文字を大きくして、配置してみました。

しかし別案として、キャッチコピーを大きくして上に持って行って、商品名は小さくして下に持って来ても良かったかも?

→いろいろバリエーションを出して、比較検討が必要ですね。

 

 

ちなみにタリスカーの本物の広告は、以下のようなヴィジュアルになっていました。

Malts.com - シングルモルトウイスキーのふるさとタリスカー蒸留所公式サイト)

タリスカー シングルモルトウイスキー

f:id:hamamuratakuo:20150810184257j:plain

イギリスのスカイ島という所で作られているので、キーヴィジュアルは海になっていました。

写真を探してみると、スカイ島は風光明媚で、綺麗な場所のようでした。

 

●日本のウイスキー

最近、NHKドラマ「マッサン」の影響もあって、ウイスキーへの関心はやや高まっているのではないか?と想像します。

電車の中吊り広告で、目に付いたウイスキーの広告もありました。

 

角ハイボール 角瓶 サントリー

角ハイボールがお好きでしょ。 | 事例紹介 | DENTSU RECRUIT 2016

f:id:hamamuratakuo:20150810184934j:plain

f:id:hamamuratakuo:20150810184954j:plain

f:id:hamamuratakuo:20150810185003j:plain

電通が手がけたウイスキーの広告は、キャッチコピーを前面に押し出していました。

=商品写真(ボトル)は、小さく配置されているだけ?

これは多分、商品自体の認知度は高いので、飲み方=ライフスタイルの提案に重点を置いた結果だと思われます。

 

国内ウイスキー市場のダウントレンドが続く中、「ウイスキーは、古くさい、飲みにくい、飲む場がない」というユーザーイメージを変えるため、「角ハイボール」というジョッキで飲む新しい飲み方提案を始めたのが2008年秋。
2009年には、理想的な距離感を表現する飲食店を舞台に、角ハイボールをつくる女性店主と、等身大の男性飲み手たちというフレームで、角ハイボール広告を開始しました。飲用時品質の徹底、食との相性訴求、圧倒的なブランド露出により、ターゲットに「角ハイボールは、『自分たち向けの酒』、『おいしい』、『飲む機会が増えた』」、という価値を発見してもらうことに成功し、ハイボールブームを起こしました

しかし2013年、ウイスキー好調による競合激化と、角ハイボールの身近さ訴求によるブランドのカジュアル化で、「ハイボール=角瓶」から、他ブランドへの流出という不調の時代を迎えます。もう一度「ちょっと憧れるちょっといいお酒。おいしいハイボールはやっぱり角瓶。」というパーセプションを獲得するために、2014年にコミュニケーションを一新。ブランドイメージの再強化のために「ウイスキーらしい憧れ感」と「日々の食中酒」であることを伝えていくことにしました。

まず、ターゲットである30代半ばの男性サラリーマンの憧れの存在として、井川 遥さんを起用。脇をかためる男性陣も加瀬 亮さん、ピエール 瀧さん、田中 圭さんと、演技派を揃え、「角ハイボールがお好きでしょ。」という新コピーと共にコミュニケーションを展開しました。
併せて、食の象徴として「あげもの」との相性訴求も展開。「ハイボール&カラアゲ」「春はあげもの。」などのキャンペーンで、からあげやメンチカツなどのあげものを露出。飲食店やスーパー、コンビニなどの店頭とも連動し徹底的な食中酒訴求を行いました。
さらに「ハイボールガーデン」「角ハイボール CMのあのお店」という象徴的な飲み場接点も展開し、おいしい角ハイボールの飲用体験、あげものとの相性体験も推進し、食中酒化を進めています。

その結果、2014年には、77年間のブランド史上最高販売数量を更新しました。1937年の誕生以来、多くの人に愛され続けて来た角瓶。その進化はこれからも続きます。

サントリーウイスキーのシリーズ広告は、2008年から広告展開して、いったんハイボールブームをつくることに成功。

その後、ライバル商品にお客さんが流れたので、巻き返しを図り、食事をしながら飲む酒(食中酒)というライフスタイルの提案を展開している模様です。

 

商品の特徴を把握して、どのように訴求したら良いか?

いろいろな広告を参考にしてみようと思います。

 

 

この1冊ですべてわかる 広告の基本

この1冊ですべてわかる 広告の基本