浜村拓夫(・∀・)作品集

頭の中にあるイメージを表現できるデザイン力が欲しいです(><)

「ネンドノカンド」 問題を解決するデザインの力

佐藤オオキさん(デザイナー)の、「ネンドノカンド」という本を読んでいます。

参考になりそうな考え方をメモ。

 

ネンドノカンド -脱力デザイン論-

ネンドノカンド -脱力デザイン論-

 

 

デザインって、一体何なのでしょうか?

デザインは、何をもたらすのでしょうか?

 

●「すこしふしぎ」なデザイン

(p.216-)

 海外メディアのインタビューで「最も尊敬するクリエイターは?」「幼少時代に最も影響を受けたものは?」といった質問をよく聞かれて、毎回普通に困ってます。というのも、実は漫画家の藤子・F・不二雄をこよなく愛し、ドラえもん』の影響を受けているのですが、海外の人に説明するのが面倒くさくて仕方ないのです。

 

私も、ドラえもんが好きでした。

 

(p.217-)

実はドラえもんのポケットから出てくる「ひみつ道具」のデザイン的価値はスゴいんじゃないか、と今でも思うわけです。最も重要なこととして、問題を必ず「解決する」プロダクトであることです。結果的に解決できないことも多いですが……少なくとも「解決しようとする」スタンスこそが秀逸なデザインの大前提と言えます。

 

さらに特筆すべきこととして、それが「完璧ではない」ことです。この不完全性があるからこそ、ドラマが起きるキッカケとなるのです。ひとつのプロダクトの登場によって世の中や人間関係が変わる、つまり、モノからコトが生まれているのです。まさにデザインの本質なのです。

 

問題を解決する手段を、デザインによって作れたらイイですね!

 

(p.218-)

 最近、すごく思うことがあります。自分はドラえもんのようになりたくてデザイナーになったのかもしれない、と。身近にいる困った人の手助けをしながら、それが世の中を少しだけ良い方向に導くキッカケになってほしいのです。ドラえもんの世界はSFです。でも、藤子・F・不二雄氏にとっては「サイエンス・フィクション」じゃなくて「すこしふしぎ」なんだそうです。そのために必要なこととして氏曰く、「背景となる世界はなるべく平凡でありふれた日常がベース」であること。「体温を感じさせるような人物を創る」こと。「ひとつの物事を正面からだけでなく、裏から斜めから見る」ことによって「受け手側に新たな視点の発見と驚きを与える」こと。そして、純粋に「楽しんでもらう」こと。そんなデザインを、自分も目指していました。海外のデザイナーたちのように「すごくふしぎ」じゃなくていいんです。そんな「すこしふしぎ」なデザインをこれからも志したいと、思うのでした。

 

  • ありふれた日常の中で、ささやかな感動を与える。
  • 身近な問題を解決する。

 

人間の行動原理として、「快楽原則」という考え方があります。

快楽原則 - Wikipedia

快楽原則(かいらくげんそく。ドイツ語: Lustprinzip, フランス語: Principe de Plaisir)とは、グスタフ・フェヒナーが作り上げジークムント・フロイトが取り入れた精神分析学の概念である。
快楽原則は人間が快楽を求め苦痛を避けること、すなわち生理学的・心理学的な必要を満そうとすることを表す。

 

  • 喜びを増やす
  • 苦しみを減らす

 

たいていのサービスや商品は、快楽原則を満たすものとなっていると思います。

例えば、娯楽などは喜びを増やすものであり、病院などは苦しみを減らすものです。

 

デザインの力によって、物事が便利になったり、不便さが解消されることもあるでしょう。

見た目の良さだけでなく、機能性の向上をもたらすようなデザインを、目指してみたいと思いました。