佐藤オオキさんの「ネンドノカンド」を読んでます。
(p.68)
体感速度オンオフ術
クリエイティブな作業にスピードが必要なのか? 時間をかけたほうがいいアイデアが出るのでは? と思われるかもしれません。実際、スピードを追求しているデザイン事務所は自分が知る限りほかにありません。でも、自分にとって「速度」を意識しないモノづくりは考えられません。
なぜならば「速度」を極限まで追求することで、「柔軟性」を保ちながら「質」を高めることができるからです。倍の速度でアイデアを形にできれば、クライアントに対して2倍の選択肢を提示でき、様々な可能性を広げることができます。
時間にゆとりがあるので、途中で不可抗力による方向転換を余儀なくされたとしても、素早く軌道修正ができます。
スピードさえあれば、後からでもすぐにリカバリーができるので、失敗も怖くありません。だからリスクの高い、大胆なアプローチができるのです。成功体験だけでなく、失敗も多く経験することで、我々のような若い事務所がより早く成長することができるようになります。……そんな具合に「速度」が「質」へと収束していくのです。
これ見て、なるほどなー、と思いました。
佐藤オオキさんの経験則から、作業は早くやった方が、メリットが多いと。
まあ、ゆっくり丁寧にやった方が良い場合もあると思うけど、早くやった場合のメリットも確かにあるよなーと納得。
→ゆっくりやった方が、時間をかけていて、時間に余裕があるように思えるけど、よく考えてみたら、
早くやった方が、その分余った時間で他のことがやれる=これはこれで時間に余裕が生まれると。
●Pros/Consリスト
Pros Cons リスト ぷろすこんすりすと
プロコン・リストともいう。
課題解決の方法が複数あり、それら選択肢の良い点、悪い点
メリット、デメリットをリスト化し検討するもの。ホワイトボードに縦に一本線を引き、
左にメリット、右にデメリットを思いつく限り書いていくそうやって、選択肢のポイントを整理し最良の判断を促す手法
●職人の仕事術
職人(専門職)の仕事では、新しいことを覚えるときに、うまく行く順番があるそうです。
(1)最初は、ゆっくり正確にやる。
(2)慣れてきたら、速くやる。
(3)最後は、仕上げを美しくする。
(1)正確
→最初に、間違ったやり方で覚えてしまうと、後で修正するのが大変なので、ゆっくりでも良いから、「正確さ」を重視して、始めます。
(2)効率
→やり方を正確に身に付けたら、次は、作業効率(生産性)を上げるために、スピードアップします。
同じ作業をひたすら繰り返して、慣れてきたら、自然にスピードアップできますね?
(3)洗練
→スピードがアップして、作業効率が良くなったら、それだけでは飽き足らずに、次は、より良いものを目指して、改善に取り組みます。
同じものでも、より美しく仕上げるために、やり方等を改善していきます。
この(1)~(3)のステップを踏めば、どんな仕事でもだいたいうまくいくそうです。
イラストレーターに関しては、まだ(1)ゆっくり正確にやる段階だけど、
早くやった場合のメリットを意識して、スピードをアップすることを心がけてみたいと思います。