印刷物を作るときに出てくる名称です。
●裁ち落とし、塗り足し
印刷した紙を断裁するとき、ちょっとズレても平気なように、あらかじめ大き目に印刷して、余裕を持たせておきます。
この少し大き目に印刷する部分を
・「裁ち落とし」(たちおとし)、
・「塗り足し」(ぬりたし)、
・「ドブ」、
・「裁ち切り」(たちきり)、
等と呼ぶそうです。
(参考)トンボ(トリムマーク)について・裁ち落とし(塗り足し)について|テクニカルガイド~印刷とDTPの基礎知識 - 【印刷はアルプス】まごころ印刷通販 アルプスPPS
裁ち落とし(塗り足し)とは、仕上りサイズに対して端まで色や写真などの絵柄を配置したい場合(=用紙の端まで印刷したい場合)に仕上りサイズよりも3mm 程度大きめに絵柄を配置する領域です。ドブとも呼ばれます。
●トンボ、トリムマーク
印刷した紙を断裁するときの目印を
・「トンボ」、
・「トリムマーク」、
等と呼ぶそうです。
(参考)トンボ(トリムマーク)について・裁ち落とし(塗り足し)について|テクニカルガイド~印刷とDTPの基礎知識 - 【印刷はアルプス】まごころ印刷通販 アルプスPPS
トンボとは(ソフトウェアによっては「トリムマーク」ともいいます)、印刷物を作成する際に、仕上りサイズに断裁するための位置を記すマークです。
イラストレーターでトンボを描く(設置する)手順は、
(1)仕上がり線と同じサイズの四角形を描く。
(2)変形パネルを使って、位置や寸法を数値入力で正確にする。
(3)選択ツールで四角形を選んでおく。
(4)メニュー>効果>トリムマーク、を選択して、四角形に対してトンボを設置する。
上記(4)の操作は、他にも、
メニュー>オブジェクト>トリムマークを作成、を選択しても可能。
効果から作る場合と、オブジェクトから作る場合の違いは、
出来上がるトンボ(トリムマーク)のパスの状態が違います。
(A)効果から作る場合、
トンボが、プレビューで表示されているだけで、パスとしては触れない状態です。
=トンボのところにマウスを乗っけて、選択しようとしても、トンボが選択できない。
これは、ドロップシャドーとかと同じで、イラストレーター上のメタデータ?みたいな状態になっています。
この、触れないトンボを、触れるようにするためには、
メニュー>オブジェクト>アピアランスの分割、を選択します。
すると、トンボがパスになって、普通に選択できるオブジェクトに変換されます。
(B)オブジェクトから作る場合、
トンボが、いきなりパスとして作成されます。
=選択ツールで、普通にトンボの線をいじることができます。
入稿データとして仕上げる際には、トンボは最終的にはパスに変換しておきます。
トンボを置くレイヤーは、
・トンボ用の新規レイヤーを作成して、
・一番上層のレイヤーにして、
・レイヤーをロックしておきます。
●レジストレーションカラー
英語のレジストレーションは、日本語で「登録」という意味です。
(参考)レジストレーション - レジストレーションの概要 - Weblio辞書
レジストレーション (印刷・映像)。
カラー印刷、両面印刷、カラー映像などで、色や表裏などのずれをなくすこと。
DTP用語の「レジストレーション」は、ググると、「色の見当合わせ」等という意味が紹介されていました。
(参考)図解DTP用語辞典
【レジストレーションカラー】
DTPソフトのカラーリストに入っている選択肢のひとつ。
特定の色の名称ではなく、色のregistration(見当合わせ)に使うための設定。
レジストレーションカラーを付けたアイテムは、使用しているすべての色の版に入るので、色校正で色のずれがないか見当の確認するために、トンボには必ずレジストレーションが用いられる。
自動トンボはレジストレーションカラーで印刷される。
「ライン」や「線」でトンボを作成した場合は、カラーをレジストレーションにしておく。
CMYKの刷版を作るとき、トンボの色は、「レジストレーションカラー」にしておきます。
C(マゼンダ)の版なら、トンボはマゼンダ100%の色になります。
各版に使われているインクが100%の色のことを、レジストレーションカラーと言うのですね?
CMYKではなく、特色を使っている場合は、その特色の版で、特色が100%の色をレジストレーションカラーと言いますね?
要するに、色の設定で便利だから、レジストレーションカラーという考え方が使われているだな。
「レジストレーションカラーで出力」と指定しておけば、CMYKの刷版で、いちいち各インクの色を個別に指定しなくてもOKと。
(参考)DTP用語と共に学ぶIllustrator入稿前チェックリスト | 株式会社LIG
●横文字ズラズラ
なんつーか、コンピューター用語って、横文字だらけですね!?
まあ、パソコンやソフトは、欧米が発祥だから、仕方ないのかなー?
英語が得意なら良いけど、できれば日本語っぽい表現で、用語を記述して欲しいですねw